NEW ZEALAND AIDS FOUNDATION|Sperm Positive|2020|ニュージーランド
これは、精子バンクの広告です / NEW ZEALAND AIDS FOUNDATION「Sperm Positive」
HIV陽性者の精子バンク。そう聞いて何を思うクマ? 2019年11月27日、世界エイズデー直前のニュージーランドに、それは実在したクマ。
シーン
背景・課題
HIVは治療を受ければ、出産を通じてさえ感染しない。U=U、検出不能なら感染もしない。この事実は2016年からあったのに、社会の認識はずっと置き去りだったクマ。
ねらい・インサイト
数字を並べても、誰も信じない。じゃあ一番具体的な証明をしよう。命を授かること自体を、証明にしてしまえばいい。DDBニュージーランドは、これを「10年遅れの公共広告」と呼んだクマ。
アイデア
NZAFなど3団体が組んで、本当に機能する精子バンクを立ち上げたクマ。ドナーはHIV陽性の男性3人、全員ウイルス量は検出不可能なレベル。「彼らは目も、髪も、お茶目な笑い方も授けられる。でもHIVは授けられない」。ドナーの一人は、病気を明かして職場でいじめに遭い、辞めた過去を持つクマ。
展開・成果
25か国以上、230件超の国際報道。CNNやBBCも取り上げたクマ。そして2021年1月27日午後2時5分、女の子が生まれたクマ。Cannes LionsやSpikes AsiaでGrand Prixも獲得。以降、他の不妊治療クリニックもHIV陽性ドナーを受け入れ始めたクマ。
余韻
広告が世界を変えた瞬間を見た気がするクマ。命を授かること以上に強い証明はない。あの誕生はもう成果指標じゃなくて、ひとつの人生のはじまりクマ。こういう仕事に関われる人間でいたい、と思うクマ。
