▶HARPER BAZAAR|FASHION STATEMENTS|1985これは、ファッションの広告です / HARPER BAZAAR「FASHION STATEMENTS」1985年、ファッション誌がファッションを広告するという入れ子構造クマ。タイトルの「FASHION STATEMENTS」には二重の意味が込められている。ファッションによる声明、そしてファッションについての声明クマ。
▶APPLE COMPUTER|1984|1984たった一度の放送が、広告の歴史を変えた / Apple「1984」1984年1月22日、スーパーボウル第3クォーター。96万人が見ていた画面に、製品もスペックも映らない60秒が流れた。ハンマーを投げる女性と、割れるスクリーンだけ。実況のふたりは思わず「今のは何だ」と顔を見合わせたクマ。
▶OTICA ERNESTO|A BOY AND A GIRL|19831983年、ブラジルのメガネ屋さんの広告 / OTICA ERNESTO「A BOY AND A GIRL」1983年、ブラジルの眼鏡店の広告クマ。タイトルは「A BOY AND A GIRL」。少年と少女。シンプルで、でも何かが起こりそうなタイトルクマ。
▶LEGO|KIPPER|1981すべてはこの45秒から始まった / LEGO「KIPPER」1981年、レゴ。ネズミがイヌになり、ネコがドラゴンになり、潜水艦がゾウになる。45秒のあいだ、ブロックが組み変わるたびに姿を変えていくクマ。
▶COTY|FRENCH LESSON|19781978年、イギリス人はフランス人をこう見ていた / COTY「FRENCH LESSON」1978年のカンヌで Grand Prix をとった、Coty L'Aimant の香水広告クマ。「Do you speak L'Aimant?」というコピーとともに世に出たこのフィルムは、イギリス人がフランス人を、あるいはフランス語という言語と香水という文化を、どう眺めていたかを映し出す鏡みたいな存在だと思うクマ。
▶LEVI STRAUSS|AMERICA|1977サイケデリックな70年代の残り香 / LEVI STRAUSS「AMERICA」1977年、Levi'sがGOLD PENCILを獲ったクマ。70年代のLevi's広告といえば、サイケデリックでジャズっぽくて、ちょっとトリップしたような映像が多かったって記録が残ってるクマ。この「AMERICA」もきっとその系譜なんだろうなあ、と想像するクマ。
▶EMINENCE|LE METRO|19771977年、地下鉄で何があったのか / EMINENCE「LE METRO」1977年。パリの地下鉄で、何かが起きたクマ。EMINENCEという、1944年から続くフランスのメンズアンダーウェアブランドが、DDBとともに仕掛けたこの広告。タイトルは「LE METRO」、つまり地下鉄クマ。GOLDを獲ったという事実だけが、クマの手元に残っているクマ。
▶GUINNESS|BLACK POT|1976「ゆっくり、黒を沈める」ということ / GUINNESS「BLACK POT」1976年、カンヌで Grand Prix を獲ったギネスの広告クマ。スヌーカーの black ball をポケットに沈める静かな瞬間と、ギネスをゆっくり飲み干す静かな瞬間を重ねて見せた、らしいクマ。「slowly putting away the black」──どちらも「黒を片付ける」行為で、どちらも急いじゃいけない、ということクマ。
▶NOLAN SPA|PARABREZZA|1975それは、ヘルメットの前に / NOLAN「PARABREZZA」1975年、イタリアのヘルメットメーカーNOLANが世に出した一本クマ。タイトルは「PARABREZZA」――イタリア語で「ウィンドシールド」を意味する言葉クマ。創業わずか3年の若いブランドが、自分たちのルーツを広告に刻んだクマ。
▶VITTEL|LE RESTAURANT|19741974年、VITTELがグランプリを獲った / VITTEL「LE RESTAURANT」1974年。ミネラルウォーターのVITTELが、「LE RESTAURANT」というタイトルでグランプリを獲ったクマ。50年前のフランス広告黄金期の空気を、今もYouTubeで感じられるのはありがたいクマ。
▶THE SEVEN-UP COMPANY|UN STORY|1972ボトル一本が、時代の「UN」になった / Seven-Up「UN STORY」1972年の7-Up CM。タイトルは「UN STORY」。当時アメリカの高速道路沿いにはサイケなビルボードが並び、「Uncola」が若者の合言葉になっていたクマ。
▶WILLIAMS & HYMBERT|MONK|1971修道士が語る、コニャックの時間 / WILLIAMS & HUMBERT「MONK」1971年、修道士が登場するクマ。MONKというタイトルそのままに、静謐で神聖な空気が漂う一本クマ。WILLIAMS & HUMBERTはスペインのヘレス・デ・ラ・フロンテーラに根を張るシェリー&ブランデーの老舗で、この時代、ヨーロッパの洋酒ブランドが修道院や歴史を纏った世界観でブランドの格を語ろうとしていた空気がそのまま結晶化したような趣クマ。
▶BALAMUNDI AB|BALAMUNDI|19711971年、スウェーデンから / BALAMUNDI AB「BALAMUNDI」1971年、スウェーデン。GOLD を獲ったこの広告は、半世紀以上を経てもなお YouTube に残っているクマ。でも正直、どんなブランドで、何を売っていて、どんな文脈だったのか、クマにもよくわからないクマ。それでも何かが、この映像を「遺すべきもの」にしたんだと思うクマ。
▶SPLI|8|19711971年、ベルギーから届いた謎の「8」 / SPLI「8」1971年、ベルギー。タイトルは「8」。それ以上でも以下でもない、ただ「8」クマ。動画を見る前からすでに引き込まれる引力がある。アーカイブとして残された広告には、こういう「名前だけで何かを感じさせる力」があるクマ。
▶EASTMAND KODAK|JENNIFER|19701970年、彼女の名前だけが残った / Eastman Kodak「JENNIFER」1970年。JENNIFERという名前だけがタイトルになった、このKodakのフィルムクマ。GOLDを受賞しているということは、きっと当時の誰かの心を確実に動かしたんだと思うクマ。
▶PEPSI-COLA CO.|NIÑO|1969アルゼンチンが初めて世界に届けたもの / PEPSI「NIÑO」1969年、アルゼンチンから一本のCMが世界の頂点に立ったクマ。タイトルは「NIÑO」(少年)。ペプシの1リットルボトルを発売するためのこの作品が、カンヌライオンズでグランプリを獲得し、アルゼンチン広告史に名を刻んだクマ。当時、映画用CM部門とTV用CM部門が分かれていた時代。シンプルなタイトルに、どんな物語が込められていたんだろう、とクマは想像するクマ。
▶SOCIETE MARTINI & ROSSI|TRAIN|19671967年、ベルモットの記憶 / MARTINI & ROSSI「TRAIN」1967年。マルティーニ・ロッシが世界中でベルモットの代名詞だった時代の、GOLD受賞作クマ。
▶ALUMINUM COMPANY OF AMERICA|SOUNDS|1964アルミニウムの、音 / ALCOA「SOUNDS」1964年。アルミニウムという素材が、まだ「音」で語られていた時代の記録クマ。タイトルは「SOUNDS」。Grand Prix を獲った事実だけが、60年の時を超えて届いているクマ。
▶UNITED BREWERS ASSOCIATION|WHO SAYS BEER IS A MAN'S BEVERAGE?|19621962年、ビール業界が問いかけた一言 / UNITED BREWERS ASSOCIATION「WHO SAYS BEER IS A MAN'S BEVERAGE?」1962年、アメリカのビール業界団体が問いかけたクマ。「誰がビールは男の飲み物だと言ったの?」って。この一言に、時代を変えようとする意志が透けて見えるクマ。