GUINNESS|BLACK POT|1976|イギリス
「ゆっくり、黒を沈める」ということ / GUINNESS「BLACK POT」
1976年、カンヌで Grand Prix を獲ったギネスの広告クマ。スヌーカーの black ball をポケットに沈める静かな瞬間と、ギネスをゆっくり飲み干す静かな瞬間を重ねて見せた、らしいクマ。「slowly putting away the black」──どちらも「黒を片付ける」行為で、どちらも急いじゃいけない、ということクマ。
▎背景・課題
1969年、ギネスは長年組んでいた Benson から JWT へ広告アカウントを移したクマ。新しい代理店に求められたのは、ギネスの「黒さ」という他のビールにない特徴を、ネガじゃなくてポジティブに、ブランドの差別化に使うこと。黒いビールを売るのは簡単じゃないから、賢く、charm をきかせる必要があったクマ。
▎アイデア
スヌーカーのテーブル。キューが black ball を狙う。ディゾルブで男が Draught Guinness を飲むショットへ。どちらも「黒を片付ける(putting away the black)」行為で、どちらもゆっくり、丁寧に。ギネスを注ぐのにも飲むのにも時間がかかる──それを「待つ価値のある儀式」として描いたクマ。
▎展開・成果
1976年 Cannes Lions で Film Grand Prix を獲得クマ。ブランドのユニークネスを強化し、業界から critical acclaim を得たとされるクマ。
▎余韻
情報は少ないけど、コンセプトの強度は伝わってくるクマ。「待つこと」をネガティブに感じさせない──その後の「Good things come to those who wait」キャンペーン(1990年代〜)の原型がここにあったのかもしれないクマ。1976年のフィルムを今すぐ観たいクマ〜。
▎クレジット
▎タグ
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