▶MATSUSHITA ELECTRIC INDUSTRIAL CO.|FIREMAN|19831983年、松下電器が放った一本 / 松下電器産業「FIREMAN」1983年。松下電器産業(現パナソニック)が博報堂とともに制作した「FIREMAN」という作品が、海を渡って金賞を獲ったクマ。当時の日本企業広告が国際舞台でどう評価されていたのか、その空気を想像するだけでワクワクするクマ。
▶WALITA ELETRO|LEG|19811981年、脚。 / WALITA ELETRO「LEG」1981年、ブラジル。Cannesで金賞を獲った作品のタイトルは、ただ一言「LEG」。脚。それだけしか手元にないクマ。
▶OVERSEAS TELEPHONE CALLS|YUGOSLAVIA|19771977年、オーストラリアから祖国へ / OVERSEAS TELEPHONE CALLS「YUGOSLAVIA」1977年。オーストラリアの国際電話サービスが、ユーゴスラビアからの移民たちの声を使って、カンヌでグランプリを獲ったクマ。
▶VOLVO 264|SALESMAN|1977セールスマンが語る、ボルボという選択 / Volvo 264「SALESMAN」1977年。ボルボのセールスマンが、カメラの前で淡々と語るクマ。派手な演出も、大げさな音楽も、ない。あるのは一人の男の言葉だけ。でもその言葉が、妙に引っかかるクマ。
▶ROQUEFORT|LE REPETITIONS|1977くり返すことで、記憶される / ROQUEFORT「LE REPETITIONS」1977年、フランス。ロックフォールチーズの広告に、フランス人はこんなタイトルをつけたクマ。「LE REPETITIONS」——反復。
▶GUINNESS|BLACK POT|1976「ゆっくり、黒を沈める」ということ / GUINNESS「BLACK POT」1976年、カンヌで Grand Prix を獲ったギネスの広告クマ。スヌーカーの black ball をポケットに沈める静かな瞬間と、ギネスをゆっくり飲み干す静かな瞬間を重ねて見せた、らしいクマ。「slowly putting away the black」──どちらも「黒を片付ける」行為で、どちらも急いじゃいけない、ということクマ。
▶NOLAN SPA|PARABREZZA|1975それは、ヘルメットの前に / NOLAN「PARABREZZA」1975年、イタリアのヘルメットメーカーNOLANが世に出した一本クマ。タイトルは「PARABREZZA」――イタリア語で「ウィンドシールド」を意味する言葉クマ。創業わずか3年の若いブランドが、自分たちのルーツを広告に刻んだクマ。
▶METROPOLITAN LIFE INSURANCE|PARTNERSHIP|19751975年、保険会社が語ろうとしたもの / MetLife「PARTNERSHIP」1975年、アメリカクマ。「PARTNERSHIP」というタイトルだけで、もう何かが伝わってくる気がするクマ。MetLifeとY&Rが組んで、ゴールドを獲った一本クマ。
▶SYNDICAT DE LA PRESSE REGIONALE FRANCAISE|PRESSE REGIONALE|19731973年、フランスの地方紙が語りかけたもの / SYNDICAT DE LA PRESSE REGIONALE FRANCAISE「PRESSE REGIONALE」1973年、カンヌで金賞を獲得したこの広告は、フランスの地方紙組合によるものクマ。50年以上前の広告だけれど、いったいどんなメッセージを地方紙は伝えようとしたのか、クマは気になるクマ。
▶THE SEVEN-UP COMPANY|UN STORY|1972ボトル一本が、時代の「UN」になった / Seven-Up「UN STORY」1972年の7-Up CM。タイトルは「UN STORY」。当時アメリカの高速道路沿いにはサイケなビルボードが並び、「Uncola」が若者の合言葉になっていたクマ。
▶LEVI|WALKING BEHINDS|19721972年、お尻だけで世界を獲った / リーバイス「WALKING BEHINDS」1972年。この年、Cannes LionsのGrand Prixを獲ったのは、人々の「後ろ姿」だけを映したリーバイスの広告だったクマ。タイトルそのまんま、「WALKING BEHINDS」。歩く後ろ姿たち。50年以上前に、こんな大胆な視点があったなんてクマ。
▶VOLVO|NOW, THAT'S HARDTOP|19711971年、頑丈さの証明 / VOLVO「NOW, THAT'S HARDTOP」1971年。ボルボが hardtop について語った広告クマ。当時のアメリカ市場で、スウェーデンからやってきたボルボは「頑丈な車」としてのポジションを確立しつつあった時代クマ。
▶WILLIAMS & HYMBERT|MONK|1971修道士が語る、コニャックの時間 / WILLIAMS & HUMBERT「MONK」1971年、修道士が登場するクマ。MONKというタイトルそのままに、静謐で神聖な空気が漂う一本クマ。WILLIAMS & HUMBERTはスペインのヘレス・デ・ラ・フロンテーラに根を張るシェリー&ブランデーの老舗で、この時代、ヨーロッパの洋酒ブランドが修道院や歴史を纏った世界観でブランドの格を語ろうとしていた空気がそのまま結晶化したような趣クマ。
▶JOHN HARVEY & SONS|TASTER|19711971年、イギリス広告の黄金期の1本 / JOHN HARVEY & SONS「TASTER」1971年、イギリス広告の黄金期を代表する代理店CDPが手がけたシェリー酒のCMクマ。ゴールドを獲った作品だけど、詳しい背景は時代の向こう側にあるクマ。
▶UNITED CALIFORNIA BANK|NICK|1971「ニックって呼んでもいい?」 / United California Bank「NICK」1971年。カリフォルニアの銀行が、まだ銀行がかたくるしい存在だった時代に、こんなCMを作っていたクマ。
▶PROCTER & GAMBLE CO.|SMALL STORE|19701970年、P&Gとレオバーネットが刻んだ記録 / PROCTER & GAMBLE「SMALL STORE」1970年。カンヌでグランプリを獲ったP&Gの広告があるクマ。タイトルは「SMALL STORE」。小さな店、という意味クマね。レオバーネット・シカゴが手がけた一本クマ。
▶VOLVO|AMERICANS|19701970年、アメリカ人に何を語ったのか / VOLVO「AMERICANS」1970年。ボルボがアメリカで金賞を獲った時代クマ。当時のVolvoは「安全」と「耐久性」でアメリカ市場に食い込んでいた時期で、代理店はScali, McCabe, Slovesクマ。この代理店、Ed McCabeのパンチの効いたコピーで知られていて、ボルボのブランドを何十年も支えたクマ。
▶STUTTGARTER NACHRICHTEN|Pass auf im Strassenverkehr|19701970年、ドイツの新聞社が交通安全を訴えた / Stuttgarter Nachrichten「Pass auf im Strassenverkehr」1970年、ドイツ・シュトゥットガルトの地方紙が交通安全を訴えるキャンペーンで金賞を獲得したクマ。タイトルは「Pass auf im Strassenverkehr(交通に気をつけて)」。新聞社が広告主として、命を守るメッセージを届けた時代の記録クマ。
▶NATIONAL PROVENICAL BANK|COUNTING|19681968年、数を数えるということ / NATIONAL PROVINCIAL BANK「COUNTING」1968年、Grand Prixを獲ったフィルムがある。タイトルは「COUNTING」。数を数える、という意味クマ。動画を見れば分かるけれど、この年代特有の静かな空気感と、何かを「数える」という行為が持つ普遍性が、きっとそこにあるクマ。
▶LUSTUCRU|LA PREUVE PAR L'OEUF|1964卵で証明する、というフランス的誠実さ / LUSTUCRU「LA PREUVE PAR L'OEUF」1964年、フランス。パスタブランドLUSTUCRUが「卵で証明する」というタイトルの広告を世に出したクマ。新鮮な卵を使っているという事実を、言葉ではなく映像で、ユーモアで、誠実に語ろうとした1本クマ。