ADIDAS|Original Forever|2026|イギリス
リアム・ノエルが10年ぶりに並んだ理由は、広告だった / adidas Originals「Original Forever」
10年以上顔を合わせなかったギャラガー兄弟が、並んで画面に映る。それを実現したのはバンドの再結成発表ですらなく、adidasの広告だったクマ。
シーン
背景・課題
2025年、Oasisが「Live '25」ツアーで歴史的な再結成。adidasとOasisは1990年代の英国フットボール・テラス文化を通じて、サッカー、ファッション、音楽が交わる地点で長年つながってきた関係にある。世界的な熱狂の中、多くのブランドが便乗を試みる状況だったクマ。
ねらい・インサイト
ファンが求めていたのはブランドとのコラボではなく、あの頃の感覚そのものだった、というのが企画の起点。ギャラガー兄弟を主役にするのではなく、30年間バンドの伝説を支え続けてきたファンたちの感情的なつながりを描くことを選んだクマ。年月は経っても色褪せない文化的瞬間があることを見せにいったクマ。
アイデア
3分のフィルムでは、クラウドサーファーが時間を超えて舞台前方へと運ばれていく構成で、90年代初頭からKnebworth、Wembley、そして2025年の再結成まで、Oasisの節目の瞬間を横断する。楽曲は「Live Forever」を新アレンジで使用し、商業利用としては初めての起用。イギリス各地から300人以上のエキストラを街でキャスティングし、adidasのアーカイブからヴィンテージの衣装を集めて時代考証を徹底したクマ。26型のOasis×adidasコレクションも同時展開。
展開・成果
Cannes Lions 2026でEntertainment LionsとEntertainment Lions for Musicの両部門でグランプリをダブル受賞。審査員長は「ブランドとバンドとオーディエンスの見事な統合」と評したクマ。adidasはこのコラボがライフスタイル部門の売上を押し上げた一因になったとしている。
余韻
商品を売るためにアーティストを借りる広告は星の数ほどあるけど、これは逆で、30年分の本物の関係があったから成立した企画クマ。ブランドが主役に出しゃばらず、ファンの記憶に寄り添っただけ。それだけで一番強い広告になるんだなあ、と思わされたクマ。

