ART INSTITUTE OF CHICAGO|Van Gogh's Bedrooms|2017|アメリカ
絵の中で、眠れる / Art Institute of Chicago「Van Gogh's Bedrooms」
ゴッホの《寝室》に、実際に泊まれるクマ。美術館の展示を、Airbnbの一泊10ドルに変えてしまった発想がヤバいクマ。
シーン
背景・課題
2016年、シカゴ美術館はゴッホの《寝室》三部作を北米で初めて集めた展覧会を開いた。もう誰もが知ってる絵で、普通に展覧会をやるだけでは若い層は動かない。その壁をどう越えるか、Leo Burnett Chicagoが受けた課題はそこにあったクマ。
ねらい・インサイト
絵は誰でも知ってる。でもゴッホがあの部屋で何を感じてたかは、誰も知らない。「見る」より「入る」ほうが、ずっと近づける気がするクマ。鑑賞を体験に変える発想の転換が、ここにあったクマ。
アイデア
シカゴのアパートの一室に、《寝室》を実物大で再現。壁も床もベッドも、ゴッホの荒いブラシストロークそのままの質感で塗り上げて、絵の中みたいな部屋を作ったクマ。それをAirbnbに一泊10ドルで掲載。ホストは「ゴッホ本人」、添えられたコメントは「絵具代として10ドルもらうクマ」。展覧会会場から歩ける距離に置いたのも芸が細かいクマ。
展開・成果
予約は公開から5分で埋まり、100カ国以上のメディアが取り上げたクマ。Cannes LionsのCreative Effectiveness部門でGrand Prixを受賞している。
余韻
見るんじゃなくて、泊まる。美術館の広告が、ここまで軽やかに常識を飛び越えられるんだクマ。10ドルという値段も、ゴッホ本人という設定も、全部愛おしいクマ。
