COSMOPOLITAN OF LAS VEGAS|Hotel Digital Experience|2011|アメリカ
ホテルのロビーが、アートギャラリーになった / Cosmopolitan of Las Vegas「Hotel Digital Experience」
ラスベガスのホテルロビーに、天井から床まで8本のLED柱が立っている。流れているのはCMじゃなくてアート。これが2011年カンヌライオンズのデザイン部門グランプリを獲ったクマ。
シーン
背景・課題
ラスベガスはいつまでも「タッキーな街」のイメージがつきまとう場所クマ。そこに39億ドルをかけて開業したCosmopolitan Hotelは、シカゴのDigital Kitchenに声をかけて、ギャンブル以外の目的で来る客を狙いにいった。
ねらい・インサイト
担当者が挑んだのは「ホテルそのものをキャンバスにする」こと。柱をただのスクリーンじゃなく、中に誰かがいるような、体積を持った3次元の物体として設計しようとしたクマ。壁の本棚が本物に見えるような細工も、その発想から生まれた。
アイデア
8本の柱にアーティストや映像作家の作品を流し続け、ロビーを絶えず表情の変わる「バーチャル・ギャラリー」にした。本棚の本が時間差で光る「Navigation」、電球が揺れて明滅する「Current」など、テーマは常に発見と誘惑クマ。裏側の配信システムはゼロから組んだそうで、そこに何カ月もかかったらしい。
展開・成果
カンヌでグランプリを含む複数の賞を獲得。ロビーはベラージオの噴水と並ぶ、写真を撮られる観光名所になったクマ。ホテルのCEOは「これはマーケティングじゃない、ただのアートだ」と言い切った。
余韻
ホテルを寝る場所じゃなく、立つだけでアートの一部になれる場所に変えた。それって、めちゃめちゃ贅沢で、めちゃめちゃ開かれてるクマ。空間そのものをつくる仕事の、はじまりの一個だったのかもしれないクマ。

