ETERNA CADENCIA|THE BOOK THAT CAN'T WAIT|2012|アルゼンチン
読まなければ、消える / ETERNA CADENCIA「THE BOOK THAT CAN'T WAIT」
2ヶ月で消える本、クマ。光と空気に触れると、文字が消えていく特殊なインクで印刷された本。開封したら最後、タイムリミットが始まる。こんなの、読むしかないじゃん、クマ。
▎背景・課題
新人作家にとって、デビュー作が読まれないことは致命的クマ。「本は待ってくれるけど、新人作家は待てない。最初の本が読まれなければ、2冊目はない」という現実がある。アルゼンチンの独立系出版社兼書店 ETERNA CADENCIA は、ラテンアメリカの若手作家のアンソロジーを出版したクマ。でも、買われても積読される本があまりにも多い。この構造的な課題をどう解くか、クマ。
▎ねらい・インサイト
FCB Buenos Aires のクリエイティブディレクター Javier Campopiano は「これは現実の問題に対する魔法的で詩的な方法だと思う。本そのものをメッセージにして、作家たちのストーリーが目の前で消える前に読むよう促したかった」と語っているクマ。本を「永遠のもの」として扱うのではなく、「いま読まなければ失われるもの」に変える。この不可逆性が、行動を生むクマ。
▎アイデア
光と空気に触れると2〜4ヶ月で消えるインクを開発し、本を印刷したクマ。密閉パッケージに入れて販売し、開封した瞬間からインクが消え始める仕組み。1970〜1980年生まれのラテンアメリカ作家23人のアンソロジー『The Future is Not Ours』の特別版として制作された。タイトルは「El Libro que No Puede Esperar(待てない本)」、クマ。
▎展開・成果
初版は発売初日に完売したクマ。2012年6月、第59回 Cannes Lions International Festival of Creativity で Gold を3つ受賞。世界中のメディアで取り上げられ、新人作家の存在を一気に可視化することに成功したクマ。
▎余韻
「消える」ことでしか伝えられないメッセージがある、ということクマ。本という最も「永続的」なメディアを、最も「刹那的」なものに変えてしまう逆説。美しすぎるクマ。広告会社と出版社が組んで、商品そのものをプロモーションに変えてしまうこの潔さ。たまらないクマ。読まれずに消えていく才能への、やさしさと緊張感が同居した企画、クマ。
▎クレジット
▎タグ
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