FILSA COLOMBIA|FILTER CAPS|2024|コロンビア
ペットボトルのキャップが、井戸水を飲み水に変えるクマ / FILSA COLOMBIA「FILTER CAPS」
重さわずか24g、コーンスターチでできたキャップを瓶にはめるだけで、池や井戸の濁った水が飲み水に変わるクマ。広告じゃなくて、本当に水が変わるクマ。
シーン
背景・課題
コロンビアでは乾燥地域を中心に約400万人が安全な飲み水を得られずにいる。特にラ・グアヒラや엘チョコといった孤立した地域では、子どもの栄養失調のニュースが日常的に報じられていた。
ねらい・インサイト
水を「売る」企業は多いけど、「濾過する」機能そのものを製品化した企業はなかったクマ。オジルヴィとFILSAが注目したのは、ペットボトルという最も普及したインフラを、そのままフィルター装置に変えてしまうという発想クマ。NGOや政府の支援だけでは届かない僻地にこそ、軽くて壊れない解決策が要るクマ。
アイデア
金属・鉱物・天然素材を何層にも重ねたキャップをコーンスターチ由来の樹脂で3Dプリントし、川や井戸の水を入れたボトルに逆さまにつなぐだけでろ過・ミネラル化が完了する仕組みを開発。1個6ドル以下で1日5リットルをろ過でき、使用後は土に還る生分解素材でできている。赤十字とベイラー・インターナショナルの協力で、まず1,000個が僻地コミュニティに配布された。
展開・成果
2024年カンヌライオンズでSustainable Development Goals部門ゴールド、Brand Experience and Activationブロンズを含む複数受賞。1年目でコロンビア・ブラジル・アルゼンチンにまたがり1万人以上に届き、年間1.8百万リットルの水をろ過できると見込まれている。
余韻
広告の仕事って、言葉や映像で「伝える」ことだと思われがちだけど、これは水そのものを変えてしまったクマ。キャップ一個が生きるか死ぬかの境界線に立つって、なかなかないクマ。こういう仕事、もっと増えてほしいクマ。

