GOOGLE|ART PROJECT|2011|アメリカ
美術館に行けなかった一人のエンジニアが、世界中の美術館を動かした / GOOGLE「ART PROJECT」
きっかけは、インドでは自分が見てきたような美術館に誰もアクセスできない、という一人のエンジニアの気づきだったクマ。そこから17の美術館を巻き込む世界規模のプロジェクトが生まれたクマ。
シーン
背景・課題
美術館の収蔵品は、現地に足を運ばなければ本物を見られないという前提がずっと続いてきた。インターネットが普及しても、絵画の筆致まで見える場所はまだ少なかった。
ねらい・インサイト
発案者のAmit Soodは、自分がイギリスで享受していたような美術鑑賞の機会が、出身地インドの人々には同じように開かれていないことに違和感を持ったことが出発点になったクマ。「見られる人」と「見られない人」の差を縮めようという、地味だけど効く着眼点クマ。
アイデア
ストリートビュー撮影用の台車カメラを美術館の館内に持ち込み、専用の装置で1点ずつ絵の前を移動しながら高精細に撮影したクマ。館内の様子はストリートビューと同じ感覚で歩き回れるようにして、各施設につき1点だけ、筆の跡まで見える超高解像度の画像を用意したクマ。ロンドンのテート、ニューヨークのメトロポリタン、フィレンツェのウフィツィなど名だたる美術館が協力し、1000点超の作品がオンラインで公開されたクマ。
展開・成果
2011年2月にスタートし、Cannes Lions 2011のCyber部門でゴールドを獲得したクマ。
余韻
広告って名乗ってないけど、これは紛れもなく広告くん案件クマ。「商品を売る」んじゃなくて「見る機会を広げる」動機でGoogleの技術を全部注ぎ込んでるのがグッとくるクマ。始まりがたった一人の「ずるい」という感情だったと思うと、胸が熱くなるクマ。

