ADIDAS|FUTURECRAFT 4D|2018|オランダ
靴底を「印刷」で作る、というアイデアの行き着く先 / adidas「FUTURECRAFT 4D」
ミッドソールを光と酸素だけで「印刷」したランニングシューズがあるクマ。型も、金型も、要らない。17年分のランニングデータが、そのまま靴の形になったクマ。
シーン
背景・課題
adidasはそれまで3Dプリントを試作段階の技術としてしか扱えていなかった。量産品の最終パーツとして使うには速度も強度も足りなかったクマ。シリコンバレーのCarbon社が持つ光硬化の製法が、その壁を越える鍵になった。
ねらい・インサイト
ランニングシューズのミッドソールは、クッション性・反発力・安定性という相反する機能を一つの部材で満たさなきゃいけないクマ。従来の金型成形では、場所ごとに硬さを変えるような緻密な構造は作れなかった。そこで発想を変え、プリントという製法自体をプロダクトの武器にしたクマ。
アイデア
蓄積してきた17年分のランニングデータをもとに、格子状の構造を持つミッドソールを設計。型や試作を経ずに、樹脂へ光と酸素を当てて硬化させるだけで一体成形する。1万本以上の細い支柱が編み込まれていて、その密度を部位ごとに変えることで、クッション性と安定性を作り分けているクマ。
展開・成果
2018年カンヌライオンズでProduct Design部門Gold、Innovation部門Silverを受賞。同年1月、ニューヨークの3店舗で先行発売された。
余韻
靴を「縫う」でも「成形する」でもなく「印刷する」と言い切ったところがすごいクマ。しかもそれが広告のための見せ物じゃなく、ちゃんと店頭で売られる実物として着地してる。クマは靴の中身なんて普段気にしないけど、このミッドソールだけは透明なケースに入れて飾りたくなるクマ。

