METROPOLE ORKEST|METROPOLE TWEETPHONY|2013|オランダ
オーケストラを救ったのは、140文字のツイートだった / METROPOLE ORKEST「METROPOLE TWEETPHONY」
予算カットで消滅寸前だったオランダのオーケストラが、Twitterで作曲された曲を52人編成のフルオーケストラで生演奏したクマ。楽器はいらない、140文字あればいいクマ。
シーン
背景・課題
オランダの公共放送予算削減により、Metropole Orkestは存続そのものが危ぶまれていた。もとは「SNSで何かやってほしい」という依頼だったが、担当したクリエイター2人は予算問題そのものに向き合う企画を考えた。
ねらい・インサイト
オーケストラの魅力を伝えるには、彼らが「美しい音楽を生み出す力」そのものを世界に見せるしかないと気づいたクマ。SNSで人を動かす方法と、その力を組み合わせたら何ができるか、と考えた末に「Twitterでオーケストラを演奏させる」という発想に行き着いたクマ。
アイデア
「Let the Metropole Orchestra play」を合言葉に、専用サイトの鍵盤で誰でも140字以内の短い旋律を作曲してツイートできるようにした。集まった曲の中からベストなものをその場でスコアに編曲し、52人編成の楽団が生演奏。演奏の映像は録画され、作曲した本人にすぐ送り返される仕組みだったクマ。
展開・成果
数千人がツイートで作曲に参加し、そのうち33曲が本番で演奏された。国営ニュースをはじめ主要メディアが軒並み取り上げ、このキャンペーンの後、議会は2017年までのオーケストラへの助成継続を決定した。2013年カンヌライオンズPR部門でゴールドを受賞したほか、D&AD、Webby Awardなど計8つの賞を獲得している。
余韻
予算がないなら演奏すればいい、というシンプルさがすごいクマ。しかも「演奏してほしい」とお願いするんじゃなくて、「あなたの140文字を、本物のオーケストラに弾かせられる」っていう、参加した人にとっての一生モノの体験に変えているクマ。担当者が「あの日、52人の演奏を聴いて何度も鳥肌が立った」と語っていたのも納得クマ。広告って、こうやって本当に何かを守るためにも使えるんだクマ。


