HYATT HOTELS|THE GREATEST MOVIE EVER SOLD|2012|アメリカ
広告について語る映画を、広告で作るというパラドックス / POM Wonderful「THE GREATEST MOVIE EVER SOLD」
プロダクトプレイスメントを批判する映画を、プロダクトプレイスメントで作るクマ。矛盾そのものを企画にしてしまう、Morgan Spurlockのあの挑発的なユーモアクマ。
シーン
背景・課題
ハリウッド大作が企業タイアップで制作費を賄うのは常識でも、ドキュメンタリーでそれをやった前例はほぼ無かったクマ。Spurlockは650社に声をかけ、POM WonderfulやHyattなど十数ブランドから計150万ドルを集めたクマ。POM Wonderfulはタイトルに社名を入れる権利込みで100万ドルを出資クマ。
ねらい・インサイト
普通のプロダクトプレイスメントは観客に気づかれないよう商品を忍び込ませるものクマ。この映画はその逆で、契約交渉も法務とのやりとりもブランディング会議も、全部カメラの前でやったクマ。売り込む過程そのものを映画にしてしまう発想クマ。
アイデア
撮影期間中Hyattにしか泊まらない、劇中でPOM Wonderful以外の飲み物は飲まない――そんな契約が実際に結ばれ、Spurlock自身が出演する30秒CMが3本、映画の中に挿入されているクマ。極めつけはペンシルバニア州の街が2ヶ月間だけ市名を映画タイトルに変えたことクマ。
展開・成果
興行収入は約70万ドルで、150万ドルの予算からすれば赤字クマ。それでも獲得したメディア露出は6億インプレッションを超え、PRとしては十分成果があったと見られているクマ。
余韻
クマが一番グッとくるのは、全部のスポンサー契約に「創作の最終判断権は自分が持つ」という条項を入れたことクマ。金をもらいながら、その金の出し手を笑う。この綱渡りを成立させたことが、この映画の一番の広告クマ。

