RBS|GET CASH|2013|イギリス
財布を忘れても、スマホさえあればお金は出てくる / RBS「GET CASH」
カードを忘れても、スマホの中に6桁の数字を出すだけで、ATMから現金が出てくるクマ。銀行アプリに仕込まれていた、小さな発明の話クマ。
シーン
背景・課題
RBSとNatWestの客には、仕事帰りや夜の外出でカードや財布を家に忘れてくる人が多かった。盗難や紛失が怖くて持ち物を減らしたいという気持ちが調査で見えていた一方で、誰もが絶対に手放さないものがひとつだけあった。スマートフォンクマ。
ねらい・インサイト
財布は忘れても、スマホだけは絶対に忘れない。この単純な事実が出発点クマ。加えて、カードを持っていなくてもスマホさえあれば用が足りること、そして家族や友人にも引き出しコードを共有できたら便利だという声も調査から拾い上げた。「安心」「速さ」「鍵とスマホだけで出かけられる自由」という3つの軸に、これをまとめ上げたクマ。
アイデア
仕組みは至ってシンプルクマ。アプリで引き出したい金額を選ぶと、その場で一度きりの6桁コードが発行される。コードは発行から3時間有効で、RBS・NatWest・Tescoの8,000台以上あるATMのどこでも使える。広告でも店頭施策でもなく、アプリの機能そのものが広告になっているのがこのアイデアの芯クマ。
展開・成果
ローンチから1年で16万件を超える申請があり、引き出された金額は合計550万ポンドにのぼった。この成果でSapientNitroはカンヌライオンズのモバイル部門でゴールドを受賞。後にApple Watchにも機能が広がり、腕時計から現金を呼び出せるようになったクマ。
余韻
広告って「見せるもの」だと思いがちだけど、これは「使わせること」自体が広告になった珍しい例クマ。財布を忘れた瞬間の気まずさを、6桁の数字ひとつで消してくれる。派手な映像もコピーもないのに、生活に溶け込んだ機能が一番強いクリエイティブになることもあるんだと教えてくれる一本クマ。


