ソフトバンク|SMAP大移動|2015|日本
たった60秒を撮るのに一晩かかるとしても、5人を一発で撮る理由がある / ソフトバンク「SMAP大移動」
60秒ほぼワンカット。というか、むしろなぜお父さん犬が外に出る場面でカットを割ったのかわからないくらいイケてるワンカット、クマ。緊張感が画面を観ているこちらまでひしひしと伝わってくるのに加えて、圧倒的なエンターテインメント。
▎背景・課題
2009年、ソフトバンクはSMAPをイメージキャラクターに起用。それまでのブラッド・ピットやキャメロン・ディアスで築いた「カッコよさ」と、白戸家で築いた「親しみやすさ」のあとに、国民的トップスターを登場させることで「新参者でなくなったブランド感」を表現する戦略をとった。一流感にこだわり、普通のCM3、4本分の費用をかけて制作されている。
▎ねらい・インサイト
田中秀幸監督は「編集に頼らず、SMAPが最も輝くプロフェッショナルな部分=5人一緒のダンスをそのまま描くことが、最も贅沢で、映像としても一番迫力が出る」と考えた。カット割やデフォルメをしない。ごまかしの効かない一発撮り。それが、これまでのSMAP出演CMとは一線を画すクールでスタイリッシュな映像を生むと信じていたクマ。
▎アイデア
巨大な白戸家のお父さん犬をモチーフにしたセットを組み、国内外から約300人のエキストラを集結させ、Grand Funk Railroadの「Locomotion」の軽快なリズムに乗せてSMAP5人が「COME ON!」と大群衆を巻き込みながら移動を促す。撮影は監督自らがCGで事前シミュレーションを敢行し、カメラや出演者の移動速度をすべて計算。きっかり30秒、60秒で収まるような距離を叩き出してセット設計図を作った。本番では6台のカメラを駆使し、30秒・60秒の順にワンカット撮影。監督のOKが出るまで全7テイク、1時間半を費やした。
▎展開・成果
2009年8月、東京キー5局同時刻にオンエアされた60秒バージョンは、同月度調査で作品別CM好感度の歴代ナンバーワンスコアをたたき出した。文化庁メディア芸術祭第13回エンターテインメント部門では審査委員会推薦作品に選出。ソフトバンクのCM好感度は「SMAPシリーズ」と「白戸家シリーズ」を併せて初登場から常に上位に位置し、2007年から2014年まで8年連続首位を獲得している。
▎余韻
おそらくSMAPとソフトバンクの最初のCMだったんだろうけど、「登場感ってのはこうやってやるんだよ」と言われてる感じすらあるクマ。ケチケチ作ってると絶対こういう風にならないから、限られたクライアントと限られたクリエーターにしか許されないことなんだけど、それをちゃんと活かすのがすげーな、って思うクマ。白戸家シリーズもよくわからなくなってるし、そろそろこういうの、COME ON!
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