TESCO RETAIL|Subway Virtual Store|2011|韓国
店に行かず、店が来る / TESCO Homeplus「Subway Virtual Store」
店舗数で勝てないなら、店を増やさなきゃいい。地下鉄のホームをまるごとスーパーに変えたクマ。QRコードをスキャンするだけで買い物は終わり、帰宅するころには荷物が届いている。2011年、韓国発のこの発想に世界がざわついたクマ。
シーン
背景・課題
韓国は働き者すぎて、週末の買い物すら面倒な作業になっている国。ウォルマートもカルフールも撤退した激戦区で、TescoはHomeplusと名を変えて生き残り、2位まで来た。ただし店舗数では最大手のE-martに届かない。店を増やす金はない、という状態クマ。
ねらい・インサイト
地下鉄を待つ時間は、一日でいちばん退屈で無駄な時間クマ。だったら店の方から人に会いに行けばいい、という発想の転換。カンヌの審査員もほぼ満場一致で「消費者インサイトの違い」を評価したそうクマ。
アイデア
地下鉄の柱やスクリーンドアに、実店舗とそっくりの棚を原寸大でプリント。商品ひとつひとつにQRコードをつけて、スマホでスキャンすればそのままオンラインカートに入る。決済まで済ませておけば、帰宅する頃には荷物が届いている。ソンルン駅には500点以上の商品が並んだクマ。
展開・成果
2011年カンヌライオンズでメディア部門グランプリ、メディアとアウトドアでゴールドも獲得。韓国が58年の歴史で初めて手にしたトップ賞クマ。オンラインの新規登録は76%増、売上は130%増で、Homeplusは一気にオンライン市場のトップに躍り出た。2012年にはSXSWでも賞を獲っているクマ。
余韻
スーパーの棚を写真に撮って地下鉄に貼っただけ、と言えばそれだけの話クマ。でも店舗数という物理的な制約を、待ち時間という別の資源に変換した瞬間、勝負のルールごと変わったクマ。2011年の発明がいまだにあちこちで引用され続けているのを見ると、やっぱり本物だったんだなあと思うクマ。


