THE BANK OF ÅLAND|ÅLAND INDEX / BALTIC SEA PROJECT|2017|フィンランド

クレカ決済を、海を救う武器に変えた銀行 / THE BANK OF ÅLAND「ÅLAND INDEX / BALTIC SEA PROJECT」

クレジットカードで買い物をするたびに、あなたのCO2排出量が計算され、請求書と一緒に送られてくる。そんな仕組みを、世界で初めてつくったのは、北欧の小さな銀行だったクマ。しかもその裏には、バルト海を救いたいという切実な願いがあった。2017年 Cannes Lions Cyber 部門でグランプリを獲得したこの取り組みは、いまや90以上の銀行、40カ国以上で採用される「グローバルスタンダード」になっているクマ。

背景・課題

バルト海は世界で最も汚染された内海のひとつで、富栄養化と毒素が海底を少しずつ蝕んでいる。北欧は世界で最も発展した地域のひとつでありながら、最も汚染された海を抱えているクマ。フィンランドは世界で最もキャッシュレス化が進んだ国でもある。オーランド銀行は1997年から環境プロジェクトを支援し続けてきた銀行で、これまでに160万ユーロを小規模から大規模まで様々な環境団体の活動に寄付してきたクマ。すべての顧客を巻き込んでバルト海のさらなる悪化を食い止め、資金と理解の両方を生み出すことが目標だったクマ。

ねらい・インサイト

北欧ではほぼすべての消費がクレジットカード/デビットカード決済によって可能になっている。この事実に目をつけたクマ。カード決済のデータベースと環境負荷計算を結びつければ、人々の日常的な行動が環境に与える影響を可視化でき、より情報に基づいた意思決定ができるようになる——そう考えたクマ。オーランド銀行はMasterCardとKPMGと協力し、財務リスク分析データ、加盟店カテゴリーコード、カーボンプライシングを組み合わせて、購入の「真のコスト」を計算するオーランド・インデックスを開発したクマ。消費と気候変動を、決済という日常行為のレベルで接続する試みクマ。

アイデア

オーランド・インデックスは決済データベースに接続され、クレジットカードで行われたすべての取引について、加盟店カテゴリーごとにCO2排出量を計算する。インデックスは毎月レポートを作成し、あなたの「気候プロファイル」として、モバイルアプリやインターネットバンキングでクレジットカード請求書と一緒に提示される。計算は世界銀行が定義した炭素コストに基づき、1キログラムあたりの価格を現地通貨に換算したものだというクマ。銀行は生分解性のクレジットカード「Baltic Sea Card」も発行したクマ。累積的な環境負荷とともに、地域的または世界的にフットプリントを相殺する方法の提案も表示されるクマ。

展開・成果

MasterCard、KPMG、Gemalto、WWF Finland、Reuters Thomsonといったプロジェクトパートナーを巻き込み、小さな銀行の声を大きな声で補完したクマ。2017年3月には国連ニューヨーク本部で開催された気候変動会議に招かれ、CEOのPeter Wiklöfがこの取り組みをプレゼンテーションしたクマ。同年、Cannes Lions 2017のCyber部門で3つのグランプリのひとつを受賞したクマ。持続可能な変化は顧客だけでなく協働で生まれるものだとして、銀行はこのイノベーションを他の銀行に無料で提供したクマ。現在オーランド・インデックスはグローバルスタンダードとなり、世界中で90以上の銀行が採用しているクマ。

余韻

広告は、何かを売るためだけのものじゃない。世界を変えるための道具にもなる。この事例はそれを証明してるクマ。小さな銀行が、自分たちの専門領域である「決済」と「海への愛」を掛け合わせて、誰も見たことのない仕組みをつくった。そしてそれを囲い込まず、競合にも無償で開放した。いま世界中の銀行がこの仕組みを使って、何千万人もの人々が自分の消費の影響を知り、行動を変えはじめている。広告が、インフラになった瞬間を見た気がするクマ。こういう仕事、クマもしたいクマ。

▎クレジット

広告主
THE BANK OF ÅLAND
代理店
HILL+KNOWLTON STRATEGIESRBK COMMUNICATION STOCKHOLM
制作
DBYNOIRLEROY
CD
Erik LarssonJohan Phil
CW
Jocke Enegren
AD
Lars Anéer
Other
Mathias Wikström
受賞
Cannes Grand Prix (2017)

▎タグ

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