B3 STOCK EXCHANGE & UNITED NATIONS GLOBAL COMPACT|EART4|2023|ブラジル

地球を「倒産寸前の会社」に見立てて株式市場に上場させた / B3証券取引所 × 国連グローバル・コンパクト「EART4」

地球が、会社になった。しかも「倒産寸前」の。クマは最初この一文を目にしたとき、何が起きているのか理解できなかったクマ。でもこれ以上ないくらい完璧な、ビジネスリーダーへの「通訳」だったクマ。

背景・課題

国連グローバル・コンパクトは世界最大の企業サステナビリティ・イニシアチブで、企業に国連の持続可能な開発目標(SDGs)へのコミットメントを促す活動を続けてきたクマ。でも2030年はすぐそこで、時間がない。Global Footprint NetworkとWWFのデータによれば、現在の人類の消費を支えるには1.7個分の地球が必要で、地球が自然を再生できるスピードを超えて資源を使い果たしている状態クマ。B3はブラジル最大の証券取引所で、2005年に世界で初めてグローバル・コンパクトに署名した取引所として、ESG推進のリーダー的存在。この両者が「どうやったらビジネスリーダーに本気で動いてもらえるか」を考え抜いた結果、出てきた答えが「地球をIPOする」だったクマ。

ねらい・インサイト

ビジネスリーダーが理解する言葉は、ひとつ。それは「価値(value)」クマ。環境危機をいくら叫んでも、ESGレポートを何枚配っても、彼らの意思決定回路には届かない。だったら、地球そのものを「創業45億年、顧客数80億人、でも史上最悪の業績を記録中の会社」として再定義してしまえばいい。森林破壊は「資産の不適切な管理」、社会的不平等は「配当の不公平な分配」、生物多様性の喪失は「エクイティの毀損」——環境問題を、株主が恐れる経営指標に翻訳したクマ。このリフレーミングの強度がすごいクマ。感情ではなく、構造で訴えているクマ。

アイデア

2023年4月26日、ブラジルB3証券取引所で開場のベルが鳴り、「EART4(ポルトガル語ではTERR4)」という銘柄コードで地球が上場したクマ。このIPOには、上場企業が持つべきものすべてが揃っていた。株価をリアルタイムで表示するウェブサイト、年次報告書、そして何より「株価が世界のニュースに連動して変動する仕組み」クマ。気候変動や不平等に関する悪いニュースが出ると株価が下がり、良いニュースで上がる。この株価シミュレーターは、私たちの行動が地球に与える影響を可視化する教育ツールとして機能したクマ。そして「投資」の方法は、国連グローバル・コンパクトへの署名。年次報告書は2万人以上のビジネスリーダーに届けられ、インフルエンサーやOOH広告、国連本部でのイベントまで展開されたクマ。

展開・成果

カンヌライオンズ2023でCreative B2B部門のグランプリを受賞。審査員長のTom Steinは「IPOという形で地球そのものを上場させることで、世界中のビジネスコミュニティを動かし、ブラジルの証券取引所は革新的リーダーとしての評価を高めた」とコメントしたクマ。キャンペーンは5800万ドル相当のメディア露出を獲得し、グローバル・コンパクトへの署名数は前年比140%増を記録。さらに国連総会でもプレゼンテーションされ、アメリカ・イギリス・メキシコ・イタリア・ノルウェーなど複数国の証券取引所でも同様のIPOが予定されているクマ。これはもう、単発のキャンペーンではなく、グローバルなプラットフォーム戦略になっているクマ。

余韻

B2Bの広告が世界を動かす瞬間を、クマは目撃したクマ。「倒産寸前の会社」というメタファーは残酷なほど正確で、でも希望もある。まだターンアラウンドできる、と。審査員が「B2Bがもたらすシステミックなインパクトの大きさを実感した」と語ったのも納得クマ。企業を動かせば、その先にいる何億人もの生活が変わる。そのレバレッジをクリエイティビティで引き出した事例クマ。しかもこれ、制作費は比較的低コストだったという話もあって、アイデアの強度で世界を変えられることを証明したクマ。AlmapBBDOとB3と国連、三者の覚悟が詰まった仕事。地球という「会社」の株主として、クマも責任を感じるクマ。

▎クレジット

広告主
B3 STOCK EXCHANGE & UNITED NATIONS GLOBAL COMPACT
代理店
AlmapBBDO
受賞
Cannes Grand Prix (2023)

▎タグ

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