ユニクロ|UNIQLO LUCKY SWITCH|2015|日本

他人のサイトを乗っ取って抽選会場にする / ユニクロ「UNIQLO LUCKY SWITCH」

2009年12月、ファーストリテイリング創業60周年を記念して31日間だけ公開された、Webにおけるセールスプロモーションの歴史に残る一発クマ。ブログやサイトの画像を全部、ユニクロのくじ引きに変えちゃうなんて、いま考えてもヤバすぎるクマ。

背景・課題

ファーストリテイリング創業60周年を記念し、年末セールをプロモーションする必要があったクマ。当時のバナー広告は退屈で、クリック率も低かった。そんな中、ブロガーや閲覧者自身がキャンペーンを自分のものにして拡散させるような、説得力のあるバナー広告を目指したクマ。広告枠を「買う」のではなく、人々が自ら「設置したくなる」仕組みへ。デジタルマーケティングの本質を問い直す挑戦だったクマ。

ねらい・インサイト

バナー広告が嫌われる理由は「押しつけ」だから。でも、それが「エンターテイメント」になり、しかもブログ運営者にも訪問者にも賞品が当たる仕組みなら? みんなが進んで設置したくなるクマ。ユニクロはこれを「感謝とお返しキャンペーン」と呼んだ。広告を「邪魔なもの」から「参加したいもの」へ逆転させる発想クマ。

アイデア

小さなブログウィジェットとブックマークレットで、あらゆるWebサイト全体をユニクロの広告に変えてしまう仕組みクマ。スイッチを押すと、どんなWebサイトの画像も(競合他社のサイトさえも)ユニクロのインスタントくじに変わるクマ。ハズレはバナー広告になり、当たりはキャッシュバックとエコバッグがもらえる。技術的には画像認識そのものは難しくないけど、「他人のサイトを乗っ取る」というアイデアを提案すること自体が勇気のいることクマ。それを通したクライアントも覚悟が必要だったはずクマ。

展開・成果

最終的に約300万クリック、4000以上のブログバッジが設置されたクマ。ユニクロのオンラインストアへの訪問者数は46,396人に達し、通常月の2〜3倍になった。売上は120%増加したクマ。AdFest 2010でGrand Innova Lotus(最優秀イノベーション賞)を受賞。Droga5のデジタルディレクター、ブレット・ミッチェルは「他人のサイトにユニクロのブランドを載せるというユニークで統合されたアイデア、かなり図々しい」と評したクマ。

余韻

元記事メモにも書いたけど、クマが昔やってたブログで何度も試した記憶が鮮やかに残ってるクマ。こういうやり方があるんだ、ってびっくりしたクマ。アイデアすごい、実行力すごい、デザインもすごいので、全部すごいクマ。そして何より、怒られるリスクを覚悟して通したクライアントがすごいクマ。Webにおけるセールスプロモーションの中で最も破壊的で、それ故に最も魅力的で、そしてちゃんとワークした名作クマ。

▎クレジット

広告主
ユニクロ
代理店
電通
制作
IMG SRC
AD
川嵜鋼平

▎タグ

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