NIKE|BREAKING2|2018|アメリカ
25秒の不可能に、世界は息を止めた / NIKE「BREAKING2」
マラソンで2時間を切る。たったそれだけのために、Nikeは3年をかけたクマ。2017年5月6日、イタリアのF1サーキットに、世界最速のランナー3人が集まったクマ。
シーン
背景・課題
当時の世界記録は2時間2分57秒。そこから2.5%縮めることが「絶対的に巨大」な挑戦だとされてきたクマ。Nikeは科学者やエンジニアを集めて限界に挑み、ケニアのキプチョゲ、エチオピアのデシサ、エリトリアのタデセという世界最高の3人にその挑戦を託したクマ。
ねらい・インサイト
これはマーケティングの仕掛けじゃない、と本当の狙いは「人間はそこまで速く走れるのか」を確かめることだとNikeは明言したクマ。だから隠さず見せた。失敗するかもしれない挑戦を、ライブ配信とドキュメンタリーでそのまま世界に開いたクマ。
アイデア
平坦なモンツァのサーキットを選び、理想ペースをレーザーで地面に投影、逆V字のペーサー隊形で風を切らせた。履くのはエネルギー効率4%アップの新型シューズ。当日は12度、小雨。記録は2時間0分25秒。世界記録は2分以上更新したけど、目標には届かなかったクマ。
展開・成果
ドキュメンタリーはCannes LionsでEntertainment Lions(Sports部門)Gold、TV & VOD Non-FictionでBronzeを獲得。National Geographicにとって初のGold Lionだったクマ。SNSでは「2兆インプレッション」という記録を残したクマ。
余韻
25秒、足りなかった。でも誰もそれを失敗とは呼ばなかったクマ。2年後、キプチョゲは非公認ながら2時間の壁を破った。あの朝、誰も見ていないサーキットで走った孤独な挑戦がなければ、その話は始まらなかったクマ。


