COCA COLA LIFE|Parents|2014|アルゼンチン
赤ちゃん用品売り場で吐かれた、くらいのリアル / コカ・コーラ ライフ「PARENTS」
子育てCMなのに、ソフトフォーカスも寝顔も一切出てこないクマ。おもちゃを踏んで悶絶する父親からスタートする60秒、これがカンヌでゴールドを獲ったクマ。
シーン
背景・課題
2013年末、アルゼンチンはコカ・コーラ初のステビア使用コーラ「Coca-Cola Life」の世界先行テスト市場だった。グリーンのパッケージで「自然」を打ち出す新商品を、どう生活者に手渡すかが課題だった。
ねらい・インサイト
「自然」を葉っぱや緑の風景で語るのはもう手垢がついてるクマ。だから代理店は「自然」という言葉を、子育ての赤裸々な現実のメタファーとして使うことに決めたクマ。綺麗事ゼロの親業こそ一番ナチュラルだ、という逆転の発想クマ。
アイデア
妊娠がわかった若い夫婦が、出産後まもなく寝不足と混沌に突入する。深夜にレコードを壊される父、暗闇でおもちゃを踏む夫婦、犬のエサを食べようとする子どもを止める場面など、育児の汚くて醜い部分を一切隠さず見せる。その混乱のBGMにビー・ジーズの「To Love Somebody」を流し込むことで、ストレスの連続が気づけば愛おしい記録に変わっていくクマ。
展開・成果
カンヌライオンズ2014 Film部門でゴールドライオンを受賞。アルゼンチンでのCoca-Cola Life立ち上げの中心クリエイティブとして展開された。
余韻
「大変だけど幸せ」みたいな予定調和を全部すっ飛ばして、大変さそのものを肯定しにいく胆力、クマは好きクマ。育児広告のテンプレを一本蹴り飛ばしてから、やっと「愛してる」に辿り着く構成、しみじみ沁みるクマ。


