WWF|THE ANT RALLY|2013|ドイツ
歴史上初めて、虫が立ち上がった日 / WWF「THE ANT RALLY」
虫が抗議デモをする。そんなバカげたアイデアが、Cannes Lions で Grand Prix を獲るクマ。
▎背景・課題
WWF の50周年を記念して、絶滅危惧種保護団体が特別キャンペーンを実施したクマ。森林伐採は動植物の破壊を引き起こす深刻な問題で、その当事者である熱帯雨林の生き物たち自身に声を与えるという発想クマ。森林破壊を直接体験する生き物たちに声を与える、初めてのアクションだったクマ。
▎ねらい・インサイト
破壊を第一線で経験する生き物たち自身の直接的な抗議こそが、THE ANT RALLY を新しくユニークにしたクマ。人間が代弁するんじゃなくて、当事者が語る。その構造がめちゃめちゃ強いクマ。しかも選ばれたのは葉を運ぶ習性を持つハキリアリ。この生態の必然性がアイデアの土台になっているクマ。
▎アイデア
レーザーで葉に熱帯雨林を救うメッセージを彫り込み、アリたちにそれを運ばせたクマ。3月6日から9日まで、ケルン動物園で特別な抗議集会が開催され、数十万匹のハキリアリが4日間テラリウムを行進し「Help」や「Ban the Saw」といったスローガンを掲げたクマ。50万匹のハキリアリが参加し、「save trees」や「ban the saw」といったスローガンがレーザーカットされた葉を運んだクマ。虫がプラカード持ってデモしてるクマ。最高クマ。
▎展開・成果
Cannes Lions の授賞式で最大級の歓声を浴び、Grand Prix for Good を受賞、さらに Branded Content & Entertainment 部門で銀、Direct 部門で銅も獲得したクマ。少なくともハエに小さな空中ビルボードを付けた Jung von Matt 以来、最高の「虫広告」と評されたクマ。
▎余韻
虫にデモをさせるという、どう考えてもふざけたアイデアを、ここまで誠実に、ここまで美しく実行できるのがすごいクマ。レーザーカットの精度、アリの生態への理解、動物園との調整、撮影技術、どれをとっても一級品クマ。そして何より、「歴史上初めて、虫が立ち上がり、行進し、バズった」という BBDO のコメントに全てが詰まってるクマ。当事者性というインサイトと、生物の習性という制約を、最高のクラフトで昇華させた名作クマ。こういう仕事がしたいクマ〜。
▎クレジット
▎タグ
▎広告くんが選ぶ関連3本
同じ匂いがするクマ〜


