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法律に手を出した広告

条文を破る、抜ける、書き換える。射程距離の順に8本

キャンペーンが、法律の側に手を伸ばした8本。並びは、届いた距離の順だ。入口はひとりの子どもの困りごとに弁護士をつけるところから。そこから告発、皮肉、税制の抜け穴の利用と進み、やがて自ら法を破って裁判を引き受ける企業が出てくる。終盤は法の空白である海へ出て、条文そのものを書き換えさせ、最後は自然物に保護を与えるところまで行く。広告が社会を「変えた」と言うとき、どこまでを指せるのか。その物差しを作るための特集クマ。

8 articles

法律を、法律で出し抜いた本 / THE FEMALE COMPANY「THE TAMPON BOOK」

THE FEMALE COMPANY | 2020 | ドイツ

法律を、法律で出し抜いた本 / THE FEMALE COMPANY「THE TAMPON BOOK」

タンポンを本に詰めて売る。バカバカしい? いや、これが最高にクールなアイデアなんだクマ。ドイツでは生理用品が19%の「贅沢品税」で課税される一方で、キャビアやトリュフ、油絵といった本物の贅沢品は7%。そしてなんと本も7%。だったら、タンポンを本として売ればいいじゃない――そんな逆転の発想から生まれたのがこの「THE TAMPON BOOK」クマ。

海に浮かぶ小さな木の島が、国を動かした / Grupo Estratégico PAE「MORNING AFTER ISLAND」

GRUPO ESTRATÉGICO GE PAE | 2022 | ホンジュラス

海に浮かぶ小さな木の島が、国を動かした / Grupo Estratégico PAE「MORNING AFTER ISLAND」

2009年、ホンジュラスは中南米で唯一、緊急避妊薬(モーニングアフターピル)を全面禁止した国になったクマ。使用が発覚すれば、最大6年の懲役。その結果、33万人の未成年の少女が母親になり、4人に1人の女性が18歳になる前に妊娠するという状況に。NGOのGE PAEは10年以上この禁止令の撤回を求めて戦ってきたけれど、予算もなく、メディアは保守的な宗教指導者の味方で、まったく進展がなかったクマ。そこで彼らとOgilvy Hondurasは、ある場所に向かったクマ。自国で権利が拒まれるなら、どの政府も権力を持たない場所へ——国際水域へ。

CORONA | 2025 | ブラジル

太陽を、法律で守るという発明 / CORONA「SUN RESERVE」

100周年を迎えたCoronaが、ブラジルのビーチで世界初の「太陽保護区」をつくったクマ。保護区って聞くと森とか海を想像するけど、太陽そのものを保護するっていうのは前代未聞クマ。しかもやり方が完全にハック。不動産を借りて建物の高さ制限をかけることで、未来の建設が太陽光を遮らないよう法的に保証するクマ。広告キャンペーンの枠を完全に超えてるクマ。

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