
GENERAL MOTORS | 1961 | アメリカ
見えない車を売る / GENERAL MOTORS「MAGIC RIDE」
1961年。車が見えない広告で、Clioを獲ったクマ。
FEATURE
見せないという選択が、いちばん強い主張になるまで
広告は商品を見せるもの、という前提をわざと外した9本を、時系列で並べた。入口は「まだ見せられない」という事情から始まる。次に、見せなくても伝わる状態が生まれる。やがてブランドは、商品どころか自分の記号そのものを削り、潰し、剥がしはじめる。順に読むと、「映さない」が消極的な逃げから、最も強い宣言へ反転していくのが分かるクマ。最後の一本で、ラベルは一枚も残らない。
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GENERAL MOTORS | 1961 | アメリカ
1961年。車が見えない広告で、Clioを獲ったクマ。

JEEP | 1994 | アメリカ
1994年、雪に埋もれた風景の中を何かが進んでいく30秒。車体は一度も映らない。それなのに「ああ、Jeepだ」と誰もが思ったクマ。カンヌで自動車広告として初めてグランプリを獲ったこの作品、30年経っても色褪せない強度があるクマ。

REEBOK | 2003 | アメリカ
2003年のスーパーボウルで流れた瞬間、アメリカ中が爆笑したクマ。オフィスにラインバッカーがいたら、という狂気の設定を、ドキュメンタリー風の演出で本気でやりきった傑作。Reebok のロゴはほぼ映らない、スニーカーは一足も出てこない。なのに、スーパーボウル CM 史上最も記憶される広告のひとつになったクマ。

CADBURY | 2008 | イギリス
ゴリラがドラムを叩く。それだけ。90秒間、商品もセリフも出てこない。Phil Collinsの曲に合わせて、ただ叩く。それだけで世界中が笑顔になったクマ。

MERCEDES BENZ | 2012 | ドイツ
2012年のカンヌ・ライオンズでアウトドア部門グランプリを受賞したこの作品、初めて見たとき「ハ?」ってなったクマ。車が透明ってどういうこと? でも、これが文字通り透けてるクマ。

Stella Artois | 2024
David Beckhamの顔も名前も出さない。写っているのはタトゥーの入った手だけ。それでも、ファンには一発で彼だと分かるクマ。Stella Artoisが仕掛けた、セレブ広告の逆転劇クマ。

British Airways | 2024
ロゴなし、文字なし、QRコードなし。British Airwaysの屋外広告「Windows」は、機窓から見える景色じゃなく、その景色を見つめる乗客の顔だけを見せたクマ。

Coca-Cola | 2024
コカ・コーラのロゴが、潰れた缶の形で描かれてるクマ。あの絶対に触っちゃいけないはずのロゴを、堂々と潰したキャンペーンがCannes Lions 2024のPrint & Publishing部門でグランプリを獲ったクマ。

Nikka Whisky | 2025 | 日本
ボトルからラベルを剥がした。人からも、決めつけを剥がした。ウイスキーが「生き方」になった瞬間クマ。