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商品が、映っていない

見せないという選択が、いちばん強い主張になるまで

広告は商品を見せるもの、という前提をわざと外した9本を、時系列で並べた。入口は「まだ見せられない」という事情から始まる。次に、見せなくても伝わる状態が生まれる。やがてブランドは、商品どころか自分の記号そのものを削り、潰し、剥がしはじめる。順に読むと、「映さない」が消極的な逃げから、最も強い宣言へ反転していくのが分かるクマ。最後の一本で、ラベルは一枚も残らない。

9 articles

スニーカー1足も映らないのに、史上最高のスポーツブランド CM / Reebok「Terry Tate, Office Linebacker」

REEBOK | 2003 | アメリカ

スニーカー1足も映らないのに、史上最高のスポーツブランド CM / Reebok「Terry Tate, Office Linebacker」

2003年のスーパーボウルで流れた瞬間、アメリカ中が爆笑したクマ。オフィスにラインバッカーがいたら、という狂気の設定を、ドキュメンタリー風の演出で本気でやりきった傑作。Reebok のロゴはほぼ映らない、スニーカーは一足も出てこない。なのに、スーパーボウル CM 史上最も記憶される広告のひとつになったクマ。

Stella Artois「The Most Famous Chalice Model」── タトゥーだけで分かる手のひら広告

Stella Artois | 2024

Stella Artois「The Most Famous Chalice Model」── タトゥーだけで分かる手のひら広告

David Beckham とのパートナーシップで「Worth More」プラットフォームを立ち上げる際、Stella Artois は彼の顔や名前を一切使わず、タトゥーだけで誰だか分かる手をフィーチャーして「世界で最も有名なハンドモデル」に仕立て上げたクマ。製品をスターにするセレブ広告の逆転劇クマ。

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