THE FEMALE COMPANY|THE TAMPON BOOK|2020|ドイツ
法律を、法律で出し抜いた本 / THE FEMALE COMPANY「THE TAMPON BOOK」
タンポンを、本として売る。ドイツでは生理用品に19%の税金がかかるのに、キャビアやトリュフ、そして本には7%しかかからない。だったらタンポンを本にすればいいクマ。
シーン
背景・課題
2019年のドイツ、タンポンは最高税率19%。キャビアやトリュフ、油絵は7%。世界ではタンポン税廃止の動きが広がっていたのに、ドイツの政治家は動かなかったクマ。生理用品を売るTHE FEMALE COMPANYの創業者たちは、この不公平に自分たちで手を出すことにしたクマ。
ねらい・インサイト
税法の抜け穴を、税法で突く。タンポンの中身を変えずに、税率だけを7%に変える方法がひとつあった。「本」として売ることクマ。
アイデア
SCHOLZ & FRIENDS Berlinと組んで、15本のオーガニックタンポンを46ページの本に詰めたクマ。月経やタブー、フェミニズムをテーマにしたイラストとテキストで45ページを埋め、タンポン税廃止を求める請願も収録。本という形式そのものが、抗議の道具になったクマ。
展開・成果
初版は1日で完売、2刷も1週間で売り切れ。1か月で1200万インプレッション。女性政治家たちがシェアし、The Guardian、CNN、Der Spiegelなどが報じた。2019年11月7日、ドイツはタンポン税を廃止。Cannes Lions 2019 PR部門でGrand Prixを受賞したクマ。
余韻
広告が法律を変えたクマ。正確には、広告っぽくない広告が。パッケージであり抗議であり、教育コンテンツでもある一冊が、どのレイヤーでも成立してた。怒りをそのままぶつけるんじゃなくて、システムの馬鹿らしさを使ってシステムの馬鹿らしさを証明する。この知性にクマはシビれるクマ。

