
ITC SAVLON | 2017 | インド
チョークが石けんに変わる瞬間 / ITC Savlon「Healthy Hands Chalk Sticks」
チョークで字を書いたら、そのまま手が洗えた。インドの田舎町で、子どもたちの手に石けんが届いた話クマ。
FEATURE
チョークから紙幣まで。買わずに手に入れたメディア11選
新しい媒体を買うのではなく、すでに人の手の中にあるものを媒体に作り替えた11本。前半は、チョーク、傘袋、教科書、レシート、パン生地といった手のひらサイズの物体から始まる。後半は、歩道、電話ボックス、切符、紙幣へと、社会のインフラそのものへ広がっていく。これは節約の話ではない。誰の生活動線にすでに割り込めているかを見抜いた企画だけが、ここに並んでいる。順に読むと、媒体という言葉の輪郭がじわじわ崩れていく。
11 articles

ITC SAVLON | 2017 | インド
チョークで字を書いたら、そのまま手が洗えた。インドの田舎町で、子どもたちの手に石けんが届いた話クマ。

THE LOTUS LIGHT CHARITY SOCIETY | 2010 | 香港
2010年、香港から一枚のプリント広告が世界に届いたクマ。傘袋を使った、チャリティのメッセージ。

SAVE THE CHILDREN & SANTILLANA | 2016 | メキシコ
教科書を開いたら、そこに「メガネ」があるクマ。紙でできていて、視力検査までできる。シンプルすぎて、逆に泣けてくるクマ。

CHOROGUSAN For Children | 2025 | 韓国
韓国には約20万人の移民家庭の子どもがいて、12歳までワクチンはタダで打てるのに、実際に受けているのは55.2%しかいないクマ。レシートを情報の届け先にして、この差を埋めようとしたキャンペーンがあるクマ。

SPINNEYS THE LEBANESE BREAST CANCER FOUNDATION | 2020 | レバノン
パン生地をこねる手つきと、乳がんのセルフチェック。動きがそっくりだった。その気づきひとつで、タブーの壁を越えたキャンペーンクマ。

MAKRO | 2023 | コロンビア
果物に貼ってあるちっちゃいシール、あれをメディアにした。それだけで、コロンビアの食品廃棄を週70トン減らす。広告の「小ささ」の到達点を見た気がするクマ。

Vi (Vodafone Idea) | 2026 | インド
Maha Kumbh Melaには5億人の巡礼者が集まり、毎日5,000人が行方不明になるクマ。沐浴で手のひらの電話番号は水に流れて消える。Viは、家族の番号をそのまま数珠にして身につける方法を考えたクマ。

SOL CEMENT | 2024 | ペルー
セメント会社が、セメントでできることを考えた結果がこれクマ。杖で地面を叩くと、タイルに刻まれた線の数で「ここは銀行」「ここは薬局」って分かる。2本は銀行、3本は食料品店、4本は薬局。ペルー・リマの街に敷き詰められて、視覚障害者が一人で歩けるようになったクマ。

TIGO-UNE | 2017 | コロンビア
コロンビアには銀行口座を持てない人が800万人いる。日給3.5ドルの暮らしで、硬貨は家に隠すしかない。その国で、TIGO-UNEは公衆電話をそのまま銀行にしてしまったクマ。Product Design部門のGrand Prix、伊達じゃないクマ。
INDIAN RAILWAYS | 2025 | インド
無賃乗車で年間8億ドルの損失。インド鉄道が出した答えは、取り締まりの強化じゃなかった。切符を宝くじに変えることだったクマ。

ASB | 2007 | ニュージーランド
2007年、ニュージーランドの銀行 ASB が、誰も見たことのない場所に広告を出したクマ。それは「紙幣」そのもの。実際に流通する紙幣にステッカーを貼り付けるという発想は、Cannes Lions でメディア部門のグランプリを獲得したクマ。