ADIDAS|VERTICAL FOOTBALL|2004|日本
ビルの壁で、サッカーをした / ADIDAS「VERTICAL FOOTBALL」
ビルの壁に人を吊るして、サッカーをさせた。それだけで十分クマ。見上げた人の顔を想像するだけでニヤニヤが止まらないクマ。
シーン
背景・課題
2004年、アディダスは「Impossible is Nothing」を世界中で展開していた。ただ東京の屋外広告は世界一ごちゃごちゃしている。看板を出すだけじゃ埋もれるクマ。
ねらい・インサイト
クリエイターの大谷昭徳氏は「写真を撮られる広告」を狙っていたと語っている。ガラケー全盛の時代に、もう「みんなが撮って、誰かに見せる」ことを設計していたクマ。驚かせて終わりじゃなく、驚いた人が広めたくなる仕掛けを最初から仕込んでいたクマ。
アイデア
東京のビル、地上12階の高さに巨大な看板。その前で2人のサッカー選手をバンジーコードで吊るし、実際にボールを蹴り合わせた。1人は43歳の窓掃除職人だったという。20分間、宙に浮きながらのセッション。垂直の壁でサッカーをする光景は、まんま「Impossible is Nothing」だったクマ。
展開・成果
カンヌライオンズでゴールド2つ、グランプリも獲得。世界中のメディアに取り上げられ、狙い通り無料のテレビ報道をかっさらった。大谷氏はこれを「一番のターニングポイント」と振り返り、「カンヌで獲ると世界が変わる」と語っているクマ。
余韻
危ねぇ、と思うクマ。でもその「危ねぇ」をやりきれるかが、広告の歴史に残るかどうかの分かれ目クマ。2004年、まだスマホもSNSもない時代に、撮られること、広まることまで見通していたTBWA Japanの眼差しに、素直に脱帽するクマ。

