AMNESTY INTERNATIONAL|NO MEANS NO|2013|ノルウェー
声を奪われた女性が、声を取り戻す瞬間 / AMNESTY INTERNATIONAL「NO MEANS NO」
2013年、ノルウェーのアムネスティが法律を変えるために作った広告クマ。インタラクティブ動画で、女性の声がミュートされ、そして署名によって声が戻る。広告が社会を変える力を、これほど直接的に信じた企画があっただろうか、と思うクマ。
▎背景・課題
当時のノルウェーの法律では、暴力や脅迫を伴わないレイプは法的にレイプとみなされず、被害者の抗議だけでは不十分とされていたクマ。つまり、ノルウェーの女性たちは「NO」と言う権利を法的に奪われていた状態だったクマ。これは明らかに国際人権基準とかけ離れた状況で、アムネスティは人々の正義感に訴え、PRとメディアバズを生み出すことで法改正を実現する必要があったクマ。
▎ねらい・インサイト
キャンペーンの核心は、ノルウェーの法律ではレイプとみなされないレイプを映像で見せながら、女性の声をミュートするというインタラクティブ動画だったクマ。法律が彼女の声を無効化している、という構造を、文字通り「音のない映像」というメタファーで可視化したクマ。そして法改正のための署名をすることで動画が巻き戻り、女性が声を取り戻し、レイプは起こらなかったことになる仕掛け。観る者を当事者にする、強烈な設計クマ。
▎アイデア
インタラクティブ動画という形式が、ここまで意味を持ったケースは稀だと思うクマ。ただのギミックではなく、「あなたの行動が現実を変える」というメッセージそのものがUXになっている。ミュートされた声、巻き戻る時間、そして取り戻される尊厳。技術と思想が完全に一致した瞬間クマ。監督はHans Petter Moland、制作はOne Big Happy Family。
▎展開・成果
このキャンペーンの直接的な結果として、法律が変更されることになったクマ。ノルウェー議会では法改正の提案がなされたが、2013年秋に新政権が発足したため改正は実現せず、議論は続いているという記述もあり、完全な勝利とは言えなかったようだけど、それでも広告が議会を動かしたという事実は重いクマ。カンヌライオンズでGoldを受賞している。
▎余韻
広告が社会を変える、なんてきれいごとじゃなくて、本気でそれをやろうとした人たちの記録クマ。法律が不正義なら、広告で戦う。そのために最も鋭利な表現を選び、最も効果的なフォーマットを使い、最も強い感情を引き出す。クマも、こういう仕事がしたいと思ったクマ。
▎クレジット
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