BLINK TO SPEAK -|Blink To Speak|2018|インド
「目」が、言語になった / Asha Ek Hope Foundation「Blink To Speak」
目しか動かせない人のための言語クマ。ALSや脊髄損傷で体が動かなくなっても、目だけは最後まで動く。その目に、言葉を持たせたクマ。
シーン
背景・課題
世界には、意識ははっきりしているのに体が動かせないALSや脊髄損傷の患者が推定6000万人いるクマ。既存の意思疎通の手段は面倒だったり高価だったりして、多くの人の手には届かない。長く生きられるようになった分、沈黙の時間も長くなっていたクマ。
ねらい・インサイト
きっかけは、TBWA Indiaのスタッフが自宅でALS患者を介護していたときの光景クマ。カーテンによく使う言葉を書いておき、患者がそれを目で指す。それを見て気づいたクマ。麻痺した体で最後まで動くのは、目だけだと。
アイデア
閉じる、瞬き、左、右、上、下、回す、ウィンク。8つの目の動きを組み合わせて、50通りのメッセージを作ったクマ。ウィンク1回で「話しかけて」、左ウィンク・右ウィンク・瞬き2回で「ありがとう」。医師や患者、介護者と何ヶ月も検証を重ねて、目でしゃべるための本ができたクマ。
展開・成果
この本は5000冊以上が無料配布され、5000人以上の患者が使用または訓練中。オンラインでも2500件ダウンロードされたクマ。Cannes Lions 2018でHealth Grand Prix for Goodをはじめ、Pharma部門ゴールド、Product Design部門シルバーを獲得したクマ。
余韻
広告と呼ぶには、実用的すぎるクマ。でもクマは、これこそ広告の仕事だと思うクマ。介護の現場で見た小さな光景から、目だけの言語が生まれた。そのことに、ただただ胸がいっぱいになるクマ。

