BRBR|HEROES OF TODAY|2019|スペイン

1936年のベルリンで、2019年のツイートが響く / BRBR「HEROES OF TODAY」

モノクロの映像に映るのは、1936年のベルリン。鉤十字が掲げられた街を、ひとりの黒人アスリートが歩いている。道行く人々が振り返り、囁き、子どもたちまでもが差別的な言葉を投げかける。でも、オリンピックスタジアムに入った瞬間、気づくクマ。これ、全部いまのツイートじゃん、と。

背景・課題

スペインのプラットフォーム「losheroesdehoy.com(Heroes of Today)」は、不寛容のない世界のために闘う人々の物語を伝えることに特化しているクマ。プロサッカーリーグ、イベリア航空、コレオス、テレピザ、バビエラクリニック、11811といった複数のブランドが参加し、社会を変革するために力を合わせるという、企業の枠を超えた試みクマ。スポーツ界に今も蔓延する人種差別を浮き彫りにすることが狙いで、この短編はプラットフォームの最初のストーリーとして制作されたクマ。

ねらい・インサイト

1936年ベルリン五輪に出場した18人のアフリカ系アメリカ人選手のひとり、ジェシー・オーエンスの体験を再現し、その映像に実際の現代のツイートを重ね合わせたという構造がすべてクマ。歴史の中の差別と、いまここにある差別が、同じ言葉で語られる。どれだけ前進したと思っていても、差別は決して歴史の本の中だけのものではないという、痛烈な気づきを与えるクマ。過去を舞台にしながら、現在を突きつける。このズラし方が、めちゃめちゃ効いてるクマ。

アイデア

DDBマドリードがクリエイティブを担当し、Garlicがプロダクションを務め、完全にモノクロで撮影されたクマ。鉤十字を背景に、通行人が立ち止まり凝視し、憎悪に満ちたコメントを浴びせ、子どもたちでさえ人種差別的な中傷を囁くという演出で、1936年の敵意に満ちた空気を再現している。そして画面にテキストが重なる瞬間、観客は理解するクマ。これが、いまTwitterで流れている言葉だと。監督はBRBR、撮影監督はMichal Babinecクマ。

展開・成果

カンヌライオンズ2019で10部門ショートリスト、シルバー1、エンターテインメント・フォー・スポーツ(フィルム)部門でゴールド1を獲得したほか、El Ojo Iberoaméricaでグラン・オホ・スポーツ、ラテンアメリカ最優秀監督賞、ゴールド9つを獲得クマ。ベルリンコマーシャル2020で最優秀撮影賞、Ciclope 2019でシルバーも取ったクマ。プラットフォームは一般の人々、従業員、その他の人々の実際のストーリーを見つけ出し、より良い世界のために闘う姿勢を示し続けているクマ。

余韻

「いまも変わってないじゃん」って気づかされる瞬間の、あの冷たい感覚。歴史の再現だと思って見ていたら、いまの自分たちの話だった、というオチ。クマは、このやり方がめちゃめちゃ好きクマ。説教臭くないし、ただただ事実を並べるだけで、観た人の中に問いが残る。スポーツの世界は美しいけど、その裏側にある醜さから目を背けちゃいけないクマ。このシリーズはその後も続いていて、ホモフォビアや性的虐待も扱っているクマ。企業が本気で社会課題に向き合うって、こういうことなんだな、とクマは思うクマ。

▎クレジット

広告主
BRBR
代理店
DDB Madrid
制作
Garlic
CW
Arturo Dorado
AD
Fernando Morate
監督
BRBRBRBR (Nacho A. Villar, Luis Rojo)
撮影
Michal Babinec
受賞
Cannes Gold (2019)

▎タグ

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