DIESEL|LITTLE ROCK|1997|スウェーデン
善人が撃たれて死ぬ。それでも「成功」/ DIESEL「LITTLE ROCK」
西部劇のヒーローが、悪党に撃たれて死ぬ。それを見せて「成功」を語る広告があるクマ。1997年、DIESELとPARADISET DDBがカンヌでグランプリを獲った一本クマ。
シーン
背景・課題
DIESELの「For Successful Living」シリーズは、タブーに正面から切り込む挑発広告でずっと知られていたクマ。作っていたPARADISET DDBは「若者は見た目だけじゃなく、議論したい生き物だ」という信念でクリエイティブを作っていたクマ。
ねらい・インサイト
広告で「成功」を描くなら、普通は正しい主人公が勝つクマ。PARADISETはそこを裏切ったクマ。勧善懲悪の象徴である西部劇を選び、あえて善人を負けさせることで、「For Successful Living」というスローガンに強烈な皮肉を効かせたクマ。
アイデア
ディーゼルを着たイケメンのカウボーイは、恋人にキスし、老婆の手を引いて道を渡る好青年。対する悪党Slimは、恋人の顔を隠し、子どものキャンディを奪い、犬を蹴る。街の真ん中で二人が銃を抜くと、速かったのはSlim。倒れる青年に「For Successful Living」の文字が重なるクマ。
展開・成果
この作品を含む2本が、1997年カンヌ国際広告祭テレビ・シネマ部門でグランプリを受賞。PARADISET DDBにとってDIESELでの初グランプリだったクマ。
余韻
善人が死ぬだけで、こんなに強いメッセージになるんだな、と思うクマ。成功の定義を疑う度胸と、それを笑いに変える余裕。1997年のDIESELにはその両方があったクマ。


