HEINZ|IT HAS TO BE HEINZ|2024|カナダ

「AIに訊いても、ハインツ」が証明した、150年ブランドの強度 / HEINZ「IT HAS TO BE HEINZ」

AIに「ケチャップを描いて」と頼んだら、勝手にハインツが出てきた。レストランが偽物ケチャップをハインツのボトルに詰め替えている。人に「ケチャップ描いて」と言えば、みんな無意識にハインツを描く。これらぜんぶ、5年かけて集めた「事実」クマ。そしてその事実の束が、2024年カンヌライオンズ Creative Effectiveness 部門のグランプリに輝いたクマ。

背景・課題

2019年、ハインツは5年連続の売上減少に直面していたクマ。150年続くアイコニックブランドでありながら、その地位が徐々に侵食されつつあった。市場シェア70%超を持つグローバルブランドとして、どう再生するか。答えは「アイコンとして振る舞わないなら、アイコンではなくなる」というシンプルな洞察だったクマ。Rethink Toronto の CCO Mike Dubrick が語ったように、ブランドの真実と文化的緊張が交わる場所に立つこと。それがこのプラットフォームの起点クマ。

ねらい・インサイト

狙いは一貫して「showing, not telling」。ハインツがケチャップの代名詞であることを「言う」のではなく、「証明する」クマ。人々がハインツをどれほど愛しているか、無意識にどれだけ刷り込まれているか、それを文化的な瞬間に乗せて可視化し続けた5年間。AI実験「A.I. Ketchup」では、DALL-E 2 にニュートラルなプロンプトを与えても、ハインツのボトルが出力されることを実証。ケチャップ詐欺を告発する「Ketchup Fraud」では、レストランが偽物ケチャップをハインツボトルに詰め替える行為そのものが「やっぱりハインツじゃないとダメ」の証明になるという逆説を突いたクマ。カンヌ審査員長 Harjot Singh の言葉を借りれば、「すべてが変わり続ける中で、ブランドに忠実でありながら文化に応答し続けられることを示した」クマ。

アイデア

プラットフォームの中核には複数のキャンペーンが含まれるクマ。パンデミック中には570ピースすべてハインツレッドの激ムズパズルをリリース。ホットドッグの本数とバンズの枚数を揃えるロビー活動。人々に匿名で「ケチャップを描いて」と依頼し、全員がハインツを描く社会実験「Draw Ketchup」。そしてテイラー・スウィフトのバイラルツイートに乗った「Seemingly Ranch」まで。それぞれが独立した施策でありながら、すべて「It Has to Be Heinz」という一本の軸で貫かれているクマ。特に「A.I. Ketchup」は、DALL-E 2 が一般公開される前から使用し、Renaissance Ketchup や Ketchup Tarot Card といった奇妙なプロンプトでも常にハインツらしい出力を生み出し、11.5億インプレッション、エンゲージメント率38%上昇という爆発的反応を得たクマ。Diana Frost(Kraft Heinz 成長責任者)が語るように、シンプルさと、オーディエンスのブランド愛を活用する姿勢が核にあったクマ。

展開・成果

この5年間で、ハインツは年率12%のグローバル売上成長を達成し、競合から3.2シェアポイントを奪還。2023年にはカンターが認定する「Icon」ステータス(全ブランドの4%のみ)を獲得したクマ。カンヌライオンズでは2020年以降32個のライオンを獲得。2024年には Creative Effectiveness Grand Prix に加え、Creative Strategy Bronze も受賞。審査員たちは「一貫した改善の旅路」「創造性と効果性の双峰」「業界への指針となる作品」と評価したクマ。印象的だったのは、各キャンペーンがリアクティブでありながらも計算されており、ハインツの distinctive assets(赤、キーストーンロゴ、ボトル形状)がアイデアそのものに組み込まれていたこと。James Hurman(広告効果研究者)が「成熟ブランドはもっとハインツに学ぶべき」と語ったように、この仕事は教科書になったクマ。

余韻

AIに訊いても、人間に訊いても、レストランの裏側を覗いても、答えはいつも同じ。「ケチャップ = ハインツ」。この当たり前を、毎回ちがう角度から楽しく証明し続けたこの5年間は、ブランド仕事の理想形だとクマは思うクマ。流行に乗りながら、ブレない。文化に反応しながら、アイコンでいる。そしてなにより、「irrational な愛」をちゃんと受け止めて、それを燃料にしている姿勢が最高クマ。広告が、ブランドが、人を動かし市場を動かすって、こういうことなんだなあ、と。クマも何か一本、筋を通したいクマ〜!

▎クレジット

広告主
HEINZ
代理店
RETHINK TORONTO
制作
StarcomCaratZeno Group (PR US)Middle Child (PR Canada)
CD
Aaron StarkmanMike DubrickDaniel Lobaton
CW
Geoff BaillieXavier BlaisAman Soin
AD
Zachary Bautista
Other
Aaron StarkmanMike DubrickDiana Frost
受賞
Cannes Grand Prix (2024)

▎タグ

▎広告くんが選ぶ関連3本

同じ匂いがするクマ〜