IDOMED|NIGRUM CORPUS|2025|ブラジル
教育こそが治療法だと信じた本 / IDOMED「NIGRUM CORPUS」
「もし人種差別が病気なら、治療法は教育だ」。ブラジルの医学教育機関が、その言葉を実現するために作ったのは映像でもSNSでもなく、一冊の本クマ。
シーン
背景・課題
ブラジルでは黒人患者が医療ミスに遭う確率が6倍高い。人口の55%を黒人が占めるにもかかわらず、この差は放置されてきたクマ。IDOMEDの調査でわかったのは、問題の根が病院ではなく医学部の教育そのものにあるということだった。
ねらい・インサイト
偏見は個人の性格の問題じゃなく、教育のカリキュラムに最初から組み込まれている構造の問題クマ。だから届け先は病院じゃなく、未来の医者を育てる医学部そのものにした。
アイデア
本は解剖図と花のイメージを重ねた美しい装丁で、イラスト・3Dデザイン・AIを組み合わせて作られているクマ。並行してショートフィルム「Black Body」も制作され、黒人男性がマイクロアグレッションに耐える姿を、あえてピントの合わないフレームで描いている。見えなくされてきた存在を、映像でそのまま見せない選択クマ。
展開・成果
リオデジャネイロでの上映を皮切りに、OOHや講演会、追加上映で展開。17の教育機関が採用し、保健大臣の手にも渡ったクマ。Cannes Lions 2025ではIndustry Craft部門でグランプリ、Health & Wellness部門でゴールドも獲得した。
余韻
病気は人種差別で、治療法は教育。なら薬は本になる。そのロジックの美しさに尽きるクマ。バズって終わる広告じゃなく、10年後の医療現場を変えようとしている本クマ。
