AnNahar (Lebanese newspaper)|Active Journalism|2025|レバノン
新聞そのものが、戦う武器になった / AnNahar「Active Journalism」
新聞が、ただ報じるだけじゃなくなったクマ。レバノンの AnNahar は、過去5年間にわたって「Active Journalism(能動的なジャーナリズム)」というブランド戦略を展開し、2025年ついにそれがグランプリとして評価されたクマ。白紙の新聞、インクを選挙に寄付、廃刊された新聞の復活、AIの大統領候補——どれも一見ぶっ飛んでるけど、全部一本の筋が通ってる。それは「ジャーナリズムは世界を変えられる」という信念クマ。
▎背景・課題
レバノンは中東でも報道の自由が比較的あった国だったけど、2000年代以降、政府批判をした新聞は次々に廃刊に追い込まれ、ジャーナリストは暗殺の標的になったクマ。AnNahar 自身も2005年に編集長 Gebran Tueni が暗殺され、ジャーナリスト Samir Kassir も同じ年に殺害された。2019年の経済危機と政治の混乱で、市民は既存メディアへの信頼を失い、多くの伝統的新聞が廃刊。そんな中で AnNahar は、ただ報じるだけでなく「行動するジャーナリズム」へと舵を切ったクマ。新聞が生き残るためには、社会にとって不可欠な存在であることを証明しなければならなかった。
▎ねらい・インサイト
ジャーナリズムの価値は「何を書くか」だけじゃなく、「何をするか」にあるクマ。報道が抑圧される社会では、メディアはただ傍観者でいることはできない。AnNahar は「新聞というメディアそのものを使って、社会を動かす」という発想に至ったクマ。そして過去5年間、毎年違う形で、その思想を体現してきた。2019年には白紙の新聞を発行して政府の機能不全を可視化し、2022年には紙とインクを投票所に寄付して選挙を後押しし、2023年には廃刊された新聞を自社の紙面内に復活させて報道の自由を取り戻し、2025年にはAI大統領候補をつくって機能しない政治への皮肉を込めた。それぞれが単なるスタントではなく、「新聞が世界を変える手段になれる」というインサイトの異なる表現なんだクマ。
▎アイデア
「Active Journalism」は、一つのキャンペーンじゃなくて、5年にわたるブランド戦略全体の名前クマ。具体的には以下のような施策が含まれる。2019年10月11日、AnNahar は完全に白紙の新聞を発行。政府が機能せず国が空白状態であることへの抗議だった。2022年には「Election Edition」として、紙とインクを印刷せずに投票所に寄付し、市民に投票を促した。2023年12月12日、編集長暗殺の命日に「Newspapers Inside the Newspaper」を発行。AnNahar の紙面の中に、過去に強制的に廃刊させられた6つの新聞を復活させ、かつてのジャーナリストたちが再び記事を書いた。そして2025年には、90年分の AnNahar の記事でトレーニングしたAI大統領候補「The New President」を発表し、実際に議会に参加させて政策提言を行わせた。それぞれが大胆で、それぞれが異なるメディアの可能性を示している。
▎展開・成果
この5年間の一連の取り組みで、AnNahar は3つのグランプリを獲得。2019年の「Blank Edition」でカンヌライオンズ Print & Publishing 部門グランプリ、2022年の「Election Edition」でも同部門グランプリ、2023年の「Newspapers Inside the Newspaper」でも同部門グランプリを獲得し、Impact BBDO は2年連続同一クライアントでのグランプリという異例の快挙を達成したクマ。そして2025年、この一連の戦略「Active Journalism」が長期ブランドプラットフォームとして評価され、カンヌライオンズでシルバーとブロンズを獲得。また Dubai Lynx 2025 では複数部門でグランプリを受賞し、Impact BBDO は7年連続で MENA地域ネットワーク・オブ・ザ・イヤーに輝いた。AI大統領のキャンペーン単体でも、購読者数28%増、2,500万ドルのアーンドメディアを獲得したと報告されているクマ。
▎余韻
新聞が死につつある時代に、新聞そのものを武器にして社会と戦ったこの5年間は、本当にすごいクマ。しかも、毎年やることが違う。白紙、寄付、復活、AI——どれも「そんなことできるの?」って驚くけど、全部やり切ってる。編集長の Nayla Tueni は祖父が創刊し父が暗殺された新聞を、23歳で引き継いだ。彼女は「新聞は崩壊すると思われていたけど、私たちは悲しみを責任に変え、痛みを変革に変えた」と語っているクマ。ジャーナリズムがただの情報産業じゃなく、社会を変える力そのものであることを、これほど鮮やかに証明したブランドは他にないと思うクマ。広告会社と新聞社がタッグを組んで、5年間ブレずに一つの思想を体現し続けた。こんな仕事がしたいクマ。
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