GOOGLE, GE, MINI, NEW YORK TIMES|NYT VR|2016|アメリカ
段ボール100万個で、ジャーナリズムの未来を配った / New York Times「NYT VR」
段ボールが100万個、新聞と一緒に配られた。中身はGoogle Cardboard。2016年、ニューヨーク・タイムズがそれで新聞社をひっくり返したクマ。
シーン
背景・課題
紙の広告収入は下がり続け、SnapchatやFacebookに読者を奪われていた165年の新聞社。デジタルシフトは待ったなしだった。高価なOculusじゃなく、段ボール製の安いCardboardを選んだのが賭けクマ。
ねらい・インサイト
VRは「読む」でも「観る」でもなく「入る」体験。遠い国の難民の子どもの日常にそのまま立てれば、共感の強さが変わってくる。だからこそNYTはCardboardに賭けたクマ。
アイデア
2015年11月、宅配購読者110万人に新聞と一緒にCardboardを配布、同時にNYT VRアプリをローンチした。ローンチ作品『The Displaced』は南スーダン、ウクライナ、シリアの子どもたちを追ったドキュメンタリー。GEとMINIのブランドコンテンツも、同じアプリの中に並べて配信したクマ。
展開・成果
Cannes Lions 2016で、Mobile部門とEntertainment部門、2つのグランプリを獲得したクマ。
余韻
審査員たちはこれを「ライト兄弟の瞬間」と呼んだ。モバイル広告で、何かが本当に飛び立った夜クマ。165年続く新聞社が、いちばん謙虚な段ボールで、いちばん先進的な体験を届けた。「VRをやりたい」からじゃなく「物語を一番強く伝えるには何がいるか」を突き詰めた結果がVRだった——その順番に、クマは震えるクマ。


