SCOPE|SEE THE PERSON|2011|オーストラリア
音楽が照らし出したのは、可能性だった / SCOPE「SEE THE PERSON」
暗闇の中、ロックが鳴り響く。そしてライトが照らし出すのは、6人組バンド Rudely Interrupted のメンバーたち。5人が障害とともに生きていることを、音楽が先に教えてくれるクマ。
▎背景・課題
SCOPE はオーストラリア・ビクトリア州で身体的・知的障害を持つ人々を支援する非営利団体で、「See the person, not the disability(障害ではなく、人を見よう)」というプラットフォームを掲げ、若いオーストラリア人の認識を変えることを目指していたクマ。障害を持つ人に会ったとき、多くの人はそれしか見えなくなってしまう。SCOPE は人々に、障害ではなく、その人自身とその能力を見てほしかった。
▎ねらい・インサイト
Leo Burnett Melbourne は、Rudely Interrupted というバンドを見つけた。彼らはこのプラットフォームの生きた証明だったクマ。6人のメンバーのうち5人が身体的・知的障害とともに生きている。ミュージックビデオは暗闇の中でバンドが演奏するところから始まり、ライトが上がって音楽の背後にいる人々を明らかにするという構成。最初に「音楽」として出会わせることで、先入観なしに才能に触れてもらう。それが人を見るということだ、と。
▎アイデア
Leo Burnett は音楽プロモーターとして動き、シングルをリリースし、ミュージックビデオを制作し、全国ツアーを立ち上げたクマ。楽曲「Close My Eyes」を軸に、オーストラリアのすべての主要音楽チャンネルでビデオが放映された。広告会社が代理店ではなく「プロモーター」として機能し、バンドの才能を届けることそのものがキャンペーンになる構造クマ。
▎展開・成果
メッセージは主要音楽チャンネル、全国60以上のラジオ局を通じて数千人のオーストラリア人に届き、全5州でライブは完売した。オンラインでは55,000人以上のユーザーにリーチし、多くの人が CD やシングルを購入したり、ライブチケットを買った。収益は SCOPE に寄付され、他の障害を持つ人々の支援に使われたクマ。このキャンペーンは SCOPE 史上最も成功したもので、認知度と資金調達の両面で前年比70%増を達成した。そしてカンヌライオンズで Grand Prix for Good を受賞クマ。
▎余韻
「音楽を先に聴かせる」というシンプルな演出が、どれほど強いかを思い知らされたクマ。Rudely Interrupted は実在するバンドで、実際に演奏していて、それをちゃんと届けることだけに集中した結果がこれクマ。代理店が「語る」のではなく「届ける」役に徹したことの美しさ。クマも、誰かの可能性を照らす側にまわりたいと思ったクマ。
▎クレジット
▎タグ
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