SEAWEED|DESIGN NORI|2012|日本
海苔そのものをデザインするという盲点 / UMINO SEAWEED STORE「DESIGN NORI」
500年変わっていない板海苔に、レーザーカッターで紋様を刻むクマ。パッケージじゃなく、商品そのものをデザインするという発想は、まったくもって盲点だったクマ。
▎背景・課題
茨城県大洗町の海野海藻店は、長引く売上低迷に加え、2011年の津波により生産拠点がダメージを受けていたクマ。日本人が以前よりも海藻を食べなくなっている時代背景もあり、当初クライアントは都市生活者向けの新パッケージデザインを依頼したクマ。でも、I&S BBDOは、パッケージのリニューアルだけに留まらなかったクマ。
▎ねらい・インサイト
パッケージだけに焦点を当てるのではなく、商品である海苔自体にデザインを施し、デザインに敏感な都会のターゲットに海苔そのものを語ってもらおうと考えたクマ。約500年変わっていないと言われる板海苔という商品の本質を、近代技術で再定義する道を選んだクマ。海苔という食材が持つ可能性を、まったく新しい角度から見直した洞察クマ。
▎アイデア
レーザーカッターを用いて、桜(成長)、水玉、麻の葉、亀甲(長寿)、組亀甲といった日本の伝統的な紋様を海苔に刻んだクマ。これらはMonYoと呼ばれる日本の歴史的な文様で、成長、美、長寿を象徴し、震災後の人々を前向きにする願いを込めたクマ。精密なカット加工が必要なため、宮城県三陸地方の厚みのある海苔を使用したクマ。海苔の機能は変わらないまま、伝統と近代技術を組み合わせることで、未来への希望と過去への敬意を込めた、まったく新しい海苔が誕生したクマ。
▎展開・成果
2012年3月のアジア太平洋広告祭(ADFEST)で、デザイン・ロータス部門最高賞となるBESTを受賞クマ。同年のカンヌライオンズ デザイン部門でゴールド(プロモーショナルアイテムデザイン)を獲得したクマ。東京・三菱一号館美術館の「KATAGAMI Style展」(19世紀の型紙芸術展)でも展示され、840円で販売されたが売り切れ続出、問い合わせが殺到したクマ。残ったカット屑も、ふりかけや別シートとして販売する計画クマ。無駄のない姿勢も美しいクマ。
▎余韻
「パッケージをリニューアルしたい」という相談に対して、「商品そのものをデザインしよう」と答える勇気クマ。それを受け入れて形にする、クライアントと代理店の信頼関係クマ。震災という困難な状況の中で、未来への希望を紋様に込めて海苔に刻むという行為は、祈りに近いクマ。そしてその祈りが、世界に評価されたクマ。広告という仕事の強度を、改めて思い知らされるクマ〜。
▎クレジット
- 広告主
- SEAWEED
- 代理店
- I&S BBDO
- CD
- Kenichiro Shigetomi
- ECD
- Yoshihisa Ogata
- CW
- Ririko MurataKiyoyuki Enomoto
- AD
- Kenichiro Shigetomi
- デザイン
- Takuto KawataKenichiro Shigetomi
- EXECUTIVE_CREATIVE_DIRECTOR
- Yoshihisa Ogata
- Other
- Kenichiro Shigetomi
- 受賞
- Cannes Gold (2012)
▎タグ
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