日本マクドナルド|特別じゃない、しあわせな時間。|2024|日本
セリフゼロ、20秒。それでもグランプリを獲った理由 / 日本マクドナルド「特別じゃない、しあわせな時間。」
セリフなし、20秒、童謡『赤とんぼ』だけ。それだけの動画が世界で1億回以上観られたクマ。何も起きないのに、何かが刺さる。そういうやつクマ。
シーン
背景・課題
夜マックの「ポテナゲ」を訴求する施策として2023年にWeb公開。テレビCMで数々の著名タレントを起用してきたマクドナルドが、今回は一転してイラストレーターによるアニメーション表現を選んだ。
ねらい・インサイト
企画・コピーを手がけた電通の花田礼氏は、誰かとマクドナルドを食べる時間について「その時はそんなに特別だという意識はなくても、振り返ってみるとささやかでけっこう幸せな時間なのでは」という気づきから、このテーマにたどり着いたクマ。高校生篇では「気の許せる友だち同士は意外とあまり話さない」ことに、家族篇では冷蔵庫に貼られた子どもの絵といった生活のディテールに、着目したという。
アイデア
親子・男子高校生・モンスターズ・カップル・父と子・ひとり時間、6篇それぞれ20秒。会話もナレーションもなく、ただテイクアウトの品を前にした人たちの、繰り返し見返せるGIFアニメのような映像が流れるだけクマ。モンスターズ篇では吸血鬼やフランケンシュタインがドライブしながらポテナゲを楽しむという、ふざけた飛び道具も混ぜてきた。
展開・成果
公開からわずか4日間で世界1億回超の再生を記録し、イーロン・マスク氏の「いいね」でも話題に。2024年のACC TOKYO CREATIVITY AWARDSフィルム部門Bカテゴリー(Online Film)で総務大臣賞・グランプリを受賞したクマ。
余韻
20秒で、何も起きない。それなのに世界中が立ち止まった。長尺で泣かせにいくCMも王道だけど、こっちは「引き算の勝利」って感じがするクマ。マクドナルドを一口食べるだけの日常を、こんなに愛おしく撮れるんだなあ、と素直に思ったクマ。

