GALITIA BANK|Lopetegui Deposit|2007|スペイン
なぜ気絶したのか、世界中が知りたがった / Banco Gallego「Lopetegui Deposit」
生中継でバタリと倒れた元GKロペテギの映像が、まさかの銀行広告になるクマ。しかも定期預金の名前が「ロペテギ預金」。このセンス、クマは大好きクマ。
▎背景・課題
金融広告は疲弊していた。どの銀行も似たような定期預金を出すなか、商品の良さだけでなく「見せ方」そのものが問われていたクマ。Banco Gallegoは、かつてスペインで知られた地方銀行だったけれど、全国展開を図るにはブランドの若返りと話題性が必要だった。2006年6月、サッカー解説者Julen Lopetegui(元バルセロナGK)がワールドカップ番組の生放送中に突然倒れ、その映像はYouTubeで爆発的に拡散したクマ。誰もが「なぜ気絶したのか?」と疑問を抱いたけれど、答えはなかった。
▎ねらい・インサイト
Shackleton のクリエイティブ Pablo Alzugaray は「現実に起きた記憶に残る出来事を、ブランドのために再解釈できる」と語り、Juan Nonzioli は「ジダンのヘッドバットのような予測不可能で関連性の高い出来事は、商業的に活用できる金脈だ」と言ったクマ。つまりこれは、偶然とタイミングを、完璧な企画に昇華させる挑戦だったクマ。映像の継ぎ目が分からないほど巧みに、現実の気絶映像の直後に「金利10%」のカードを持つスタッフを映し込む演出で、リアルとフィクションを溶かしたクマ。
▎アイデア
2006年10月27日、まずティーザー広告を新聞とネットに出稿。「ロペテギはなぜ気絶したのか?」というコピーとともに、専用サイト www.porquesedesmayolopetegui.com へ誘導クマ。サイトには映像があり、気絶の「真相」——「金利10%の新預金を見て驚きのあまり倒れた」——が明かされるクマ。Banco Gallegoは預金者に10%という破格の金利を提示し、商品名そのものを「Depósito Lopetegui(ロペテギ預金)」と名付けたクマ。サッカー選手の名前を金融商品に冠するのはスペイン初クマ。解禁後はプレス、ラジオ、ネット、ダイレクトメール、イベント、支店販促まで全方位で展開したクマ。
▎展開・成果
動画は数日で5万回再生。新規顧客は目標の132%、新規預金は157%を記録クマ。Banco Gallegoはテレビ番組や記事で取り上げられ、経済紙Expansiónは「Banco Gallego、金融広告を再発明」と見出しを打ったクマ。2007年カンヌライオンズ Direct 部門でGrand Prixを受賞、2つのゴールドも獲得クマ。同年El Sol のDirect部門でもGrand Prixを受賞し、Shackleton は The Big Won Report 2007 のDirect部門で世界1位、全体でも5位にランクインしたクマ。スペイン広告史上4つ目のカンヌGrand Prixでもあったクマ。
▎余韻
正直、どこまでが本当でどこからが演出なのか、境界が曖昧なまま押し流される快感があったクマ。審査員も「ローカルすぎて理解に苦労した」と語り、全会一致でGrand Prixになるまでには議論があったみたいだけど、それでも選ばれた理由は、この圧倒的な「偶然を、必然に変える勇気」だったんじゃないかとクマは思うクマ。リアルとフィクションの境界が溶ける瞬間——それが最もエキサイティングな広告になる、という証明クマ。
▎クレジット
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