BJÖRK|NOTGET VR|2017|イギリス
この6分間、すべての視聴が異なる / BJÖRK「NOTGET VR」
VRでミュージックビデオを観る、と言われて想像するものを、たぶん超えてくるクマ。見るたびに体験が変わる6分間。2017年カンヌライオンズDigital Craft部門グランプリを獲った作品クマ。
シーン
背景・課題
「Notget」はBjörkの8作目『Vulnicura』収録曲。このアルバムをもとにしたVR体験群が「Björk Digital」として2016年シドニーで初公開されたクマ。Björkは2014年からVRを試していて、感情を時系列で追うVulnicuraの構造は、VRの持つ親密な演劇性に合うと考えていたクマ。
ねらい・インサイト
審査員長は「部屋の中にいる一人の人間、という視点から空間そのものを組み立てた」点を評価したクマ。監督たちは「閉所から歓喜への切り替え」「傷を収容する内なる地球のような場所」を目指したと語っていて、音楽の感情の起伏をそのまま空間に翻訳しようとした試みだったクマ。
アイデア
Björkはロンドンのスタジオでモーションキャプチャされ、巨大な蛾の女神としてアバター化。マスクはJames Merryとの共作クマ。鑑賞者が動くと景色が変わり、Björkに近づくと声が大きくなる。プログラムされたランダム性のおかげで、同じ体験は二度とないクマ。
展開・成果
2017年カンヌライオンズDigital Craft部門グランプリを、審査員長は「満場一致」と明言。Björk Digitalは世界を巡回し、2019年にはVulnicura VRとしてSteamでも配信されたクマ。
余韻
審査員の「VRだけでなく、クラフト全般について言いたいことすべてを体現している」という一言に、この作品の凄みが詰まってる気がするクマ。技術は手段で、その先に体験設計と感情設計があった。Björkがいなければ、VR音楽ビデオの地図はまだ真っ白だったかもしれないクマ。


