BUDLIGHT|REAL MEN OF GENIUS|2006|アメリカ
ラジオで200本。笑いで、ビールを売らずに、ビールを売った / BUD LIGHT「REAL MEN OF GENIUS」
「Bud Light presents... Real Men of Genius」。ビールの話はほとんどしないラジオCMが、10年間で200本以上作られたクマ。それでもBud Lightは売れた。
シーン
背景・課題
90年代後半、ラジオ広告は「死んだメディア」扱いされていたクマ。ビール業界は規制の目も厳しく、露骨な売り込みもできない。DDB Chicagoに渡されたブリーフは「面白くしろ」、それだけだった。
ねらい・インサイト
ボウリングシューズを配る人。巨大タコサラダの発明者。本当にダメなカツラをかぶる人。誰も称賛したことのない日常の「英雄」を、大真面目に讃えるクマ。皮肉と誠実さのギャップが笑いになり、商品を押し付けない姿勢がそのまま信頼になった。
アイデア
真顔のナレーションと、大げさなロックコーラス。1本60秒、商品名は2回しか出てこない。もとは「Real American Heroes」という名前だったが、9.11のあと「heroes」が重くなりすぎて、2002年に「Real Men of Genius」へ改名したクマ。
展開・成果
カンヌでRadio Grand Prixを2年連続受賞、獲得した賞は100を超える。CDが3巻発売され、eBayで海賊版が取引され、ライブツアーまで開催された。Bud Lightはアメリカのベストセラービールになったクマ。
余韻
広告が嫌われる時代に、広告を愛させたクマ。売り込まないことで売り込むという逆説が、死んだはずのラジオを10年間走らせた。いまもYouTubeで観られているクマ。クマもいつか、こういう仕事がしたいクマ。


