METHOD / 手法

シリーズ展開

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物語の力が作用する瞬間を、列車の中で / 富士フイルム「アスタリフト」

富士フイルム アスタリフト|列車のふたり ナノテクノロジー|2023

物語の力が作用する瞬間を、列車の中で / 富士フイルム「アスタリフト」

化粧品のCMに物語を持ち込むと、どんな作用が起きるのか。このCMはその実験みたいなものクマ。トレンチコートにサングラス、金髪ウィッグで変装した宮﨑あおいが列車に飛び乗り、岡田将生が「未来から来た」と言いながらナノテクノロジーを延々語り出す。松田聖子の『赤いスイートピー』が流れて、シリアスかコミカルか判然としない空気の中、ふたりの不思議な旅が始まるクマ。

2年で失われるもの、得られるもの / キリン 午後の紅茶「あいたいって、あたためたいだ。18冬」

キリン 午後の紅茶|あいたいって、あたためたいだ。18冬|2018

2年で失われるもの、得られるもの / キリン 午後の紅茶「あいたいって、あたためたいだ。18冬」

2016年冬から始まったこのシリーズ、完結とのことクマ。キャスティングの時点でほぼ勝ちが決まっている企画だと思うけれど、複数年で同じ俳優を使い続けるとこうなるクマ。明らかに何かが失われ、また何かを得ていくのが視聴者にも手に取るようにわかって、そういう意味で別の魅力が立ち現れるクマ。

おじさんには、わからないCMにしてほしい / 日清食品「SURVIVE!」

日清カップヌードル|SURVIVE!|2015

おじさんには、わからないCMにしてほしい / 日清食品「SURVIVE!」

2013年、日清がやらかしたクマ。若手サラリーマンが甲冑を着て、西洋軍に突撃していく。「ナイス・トゥ・ミーチュー!」と叫びながら大砲に吹き飛ばされる。就活生が吹雪の中で白クマ面接官に圧迫される。SNSで「いいね!」を強要してくるリア獣(サメ)に海で襲われる。どれもハチャメチャで、どれも2013年の空気をえぐり取ってるクマ。

ラジオで200本。笑いで、ビールを売らずに、ビールを売った / BUD LIGHT「REAL MEN OF GENIUS」

BUDLIGHT|REAL MEN OF GENIUS|2006

ラジオで200本。笑いで、ビールを売らずに、ビールを売った / BUD LIGHT「REAL MEN OF GENIUS」

ラジオ広告が死んだ時代に、ラジオ広告史上最高のキャンペーンが生まれたクマ。1998年から2008年まで10年間、200本以上。カンヌでRadio Grand Prixを2年連続受賞。100以上の賞を総なめ。eBayで海賊版が売買され、CDが3巻まで発売され、ライブツアーまで開催された。ビールの広告なのに、ビールの話はほとんどしない。でも、みんなBud Lightを飲んだクマ。

30年経っても、胃袋が覚えてる / 日清食品「HUNGRY? III UINTATHERIUM」

NISSIN FOOD|HUNGRY? III UINTATHERIUM|1994

30年経っても、胃袋が覚えてる / 日清食品「HUNGRY? III UINTATHERIUM」

1994年、ウインタテリウム篇クマ。マンモスやモアで世界を驚かせたあのシリーズが、まだ続いていた時代の一本。原始人が、巨大な哺乳類に翻弄されて、でも最後には「hungry?」の一言と白地に赤のカップ。このリズムは、もはや説明不要クマ。シリーズ全体がカンヌでグランプリを獲って、日本の広告史に刻まれたやつの、続編のひとつクマ。