Centre for Pastoralism|Desi Oon|2025|インド
羊毛が、語りはじめた / Centre for Pastoralism「Desi Oon」
羊毛が自分でしゃべりだすアニメーション、というだけでもう掴まれるクマ。インドで一年以上羊飼いたちと過ごし、本物のデッカニウールを使って撮ったストップモーション。Annecy 2025で審査員賞を獲り、Cannes 2026のIndustry Craftでも噂に上る一本クマ。
シーン
背景・課題
インドは世界有数の羊飼育国なのに、羊毛のほとんどを輸入に頼っているクマ。デッカン高原の黒い羊・デッカニ種の毛は昔から毛布Gongadiに使われてきたけど、輸入ウールと合成繊維に押されて忘れられかけているクマ。Centre for Pastoralismは、この羊毛経済を立て直そうと5年以上活動を続けてきたクマ。
ねらい・インサイト
声を持たせたのは、人でも羊飼いでもなく羊毛そのもの。「文化の礎から、忘れられた副産物へ」——語られるのは素材の身の上話クマ。デッカニ羊を守り続けた実在の羊飼いBalumamaへのオマージュも重ねられているクマ。
アイデア
手で毛やパペットを動かすストップモーションにしたのは、素材と手仕事のつながりをそのまま画にしたかったから。ディレクターのSuresh Eriyatは実際に羊の群れと歩き、その後チームごと羊飼いの元へ合流して、本物のウールで半年近く撮影したクマ。
展開・成果
2025年2月にBengaluruの展示で公開後、YouTubeでも公開されたクマ。Annecy 2025で審査員賞を受賞し、Cannes Lions 2025のFilm Craftでショートリストに入ったクマ。
余韻
道具のはずの素材が語り手になる。それだけで、羊毛の忘れられ方も、思い出され方も、ちゃんと物語になるクマ。忘れられていたものに声を返す仕事って、こういうことを言うんだろうクマ。


