DU|TOO DEPRESSING (Cinema Tuesdays)|2014|アラブ首長国連邦
孤独すぎて笑えない。いや、笑える / DU「TOO DEPRESSING」
映画館で一人、しかも救いようのない悲劇を観る。これ以上の罰があるかクマ。duの広告を初めて観たとき、笑いすぎて涙が出たクマ。よくこんな暗い企画、通ったなと思ったクマ。
シーン
背景・課題
UAEの通信会社duは、毎週火曜に映画チケットを1枚分の値段で2枚配る「du Tuesday」をやっていたクマ。この手のプロモーションはたいてい「安いよ」しか言わないクマ。でも本当に人が求めているのは、隣に誰かがいることだったりするクマ。
ねらい・インサイト
重い映画を一人で観る孤独って、地味だけど確実にキツいクマ。Leo Burnett Dubaiが見つけたのはそこクマ。2for1は値引きじゃなく、孤独への処方箋クマ。担当者はこの仕事を「ダークで意外」と表現したクマ。
アイデア
がんの息子と飢えた母親が最後の食事を分け合う、というインディー映画顔負けの絶望シーンを本気で作り込むクマ。カットが変わると、それを映画館でひとり観ている男クマ。「TOO DEPRESSING TO WATCH ALONE」の一文で笑いに転がして、du Tuesdayの2for1につなげるクマ。ベイルートで低予算撮影、ディレクターには全権を渡したというクマ。
展開・成果
MENA地域で初めてカンヌライオンズFilm部門ゴールドを獲得し、ニューヨークADCのBlack Cube(Best in Show)まで持っていったクマ。「Too Depressing」含む4本シリーズで各国の賞を総なめにしたクマ。
余韻
地域発のクリエイティブがニューヨークでBest in Showを取る。それだけで痺れるクマ。暗すぎるという不安を押し切って作り切った度胸がすごいクマ。孤独を笑いに変えて、しかも誰もが「わかる」と思う構造の強さクマ。こういう仕事、クマもやりたいクマ。

