THE RITZ-CARLTON|LATE CHECKOUT: A RITZ-CARLTON STORY|2025|アメリカ

ホテルブランドが広告代理店なしで、カンヌ・ゴールドを獲った話 / リッツ・カールトン「Late Checkout」

100万ドル以下の予算で作られた4分間のショートフィルムが、プラダやティファニーを抑えてカンヌでゴールドを獲ったクマ。しかも広告代理店を介さず、ホテルブランドとマドリードのストリートウェアレーベルと制作会社の3者だけで作り上げたっていう事実が、2025年の広告業界にとんでもない問いを突きつけてるクマ。

背景・課題

ラグジュアリーホスピタリティブランドとして初めてカンヌでゴールドライオンを獲得したこのキャンペーンは、通常ファッション・ジュエリー・自動車が独占するラグジュアリー部門で181のエントリーの中から選ばれたクマ。リッツ・カールトンが直面していた課題は、伝統的なラグジュアリーブランドとしての威厳を保ちながら、いかに現代的で文化的に共鳴するブランドへとシフトさせるかという緊張関係だったクマ。目標は「クール」にすることではなく、サービスの信頼性を損なうことなく、堅苦しさを減らし文化的に現代的な認識へとシフトさせることだった。ホテル業界の広告は典型的にプールサイドの短いグラマラスショットで終わってしまう中、リッツ・カールトンは181のラグジュアリーブランドを打ち負かすために、ホテルマーケターがめったに試みないことをやった:短いプールサイドのグラマーショットを捨て、風変わりな4分間の映画を作ること。

ねらい・インサイト

Late Checkoutは「ただのファッションブランド」ではなく、その視点全体がホスピタリティにコード化されている——のんびりした滞在、遊び心のあるサービスの合図、ゲストであることのロマンス。それがリッツ・カールトンにとって信頼できるクリエイティブ・ペアリングとなり、ランダムなマッシュアップではなかったクマ。Late Checkoutのクリエイティブディレクター、アレックス・トゥリオンは自身のブランドのエートスを「複数のキャラクターが交差する架空のホテル」と表現し、衣服を「ホテルからの架空のユニフォームでありながら、日常生活で完全に着用可能」として設計している。この哲学的一貫性こそが、コラボレーションを単なる商業的提携ではなく、物語として成立させる核だったクマ。サービスとゲストの相乗効果、理解・予測・ケアの鋭敏な感覚を、ユーモアと16mmシネマティックスタイルで提示し、典型的な憧れ旅行コンテンツとは一線を画した。

アイデア

4分間のショートフィルムの中心には、ジョシュ・ハッチャーソンが演じるリッツ・カールトンのデスクエージェントが、翌日までに小説の初稿を仕上げなければならないプレッシャーを抱えた焦った宿泊客を支援する物語が展開される。エージェントとしてハッチャーソンは、香港のリッツ・カールトンの屋内プール、スパ、レストラン、運動器具を案内し、著者が仕事に集中できるよう子供たちの世話を手配する。翌日には著者は仕事を完了し、はるかにリラックスしているクマ。ウェス・アンダーソン映画のような感覚と評された映像は、プロダクションカンパニーLittle Spainの監督ロヘリオ・ゴンザレスによって撮影され、ユーモアと16mmシネマティックスタイルで提示された。実際のカプセルコレクションとして、Late Checkoutはジョガー、帽子、ジャケットなど、のんびりとしたリッツ・カールトンの滞在にインスパイアされ、ヴィンテージ風のリッツ・カールトンとLate Checkoutのグラフィックで飾られた一連の魅力的なピースをデザインした。ストーリーテリングと商品とホスピタリティが三位一体で機能する設計クマ。

展開・成果

TikTok、Meta、LinkedInでのソーシャルキャンペーンとThe Hollywood Reporter、Esquire、WWD等へのストーリープレースメントを組み合わせ、1500万以上のインプレッション、4万のリンククリック、ベンチマークを34%上回る視聴率を獲得したクマ。数日のうちにカプセルコレクションは事実上完売した。Marriottベンチマークを200-300%上回る高いクリックスルー率を記録し、オーディエンスをコレクションの小売サイトへ誘導した。そして何より、181エントリーの中からカンヌライオンズ国際クリエイティビティフェスティバルのラグジュアリー部門でゴールドライオンを獲得。100万ドル未満で制作・配信されたにもかかわらず、親会社マリオット・インターナショナルのラグジュアリーポートフォリオ全体で昨年最もシェアされたコンテンツとなった。その後Chapter IIも制作され、日光のリッツ・カールトンを舞台に物語は継続しているクマ。

余韻

広告代理店が要らなくなった、って話じゃないクマ。でも「強いアイデアと確実な制作力があれば何とかなる時代」が来てることは間違いないクマ。Skiftはこのキャンペーンを「典型的なラグジュアリー広告の決まり文句を避けたクリエイティブなリスクテイキング」と評したけど、クマから見るとリスクじゃなくて必然クマ。ブランド同士の哲学が本質的にフィットしていて、ストーリーテリングの強度があって、制作の精度が高ければ、中間に誰が入ろうが入るまいが関係ないクマ。リッツ・カールトンとLate CheckoutとLittle Spainの3者が、それぞれの専門性を尊重しながら対等に協働した結果がこれクマ。100万ドル以下でカンヌ・ゴールド。この事実を前に、クマたちは何を考え直すべきか、もう答えは出てるクマ。

▎クレジット

広告主
THE RITZ-CARLTON
制作
LITTLE SPAIN MADRID
監督
Alex TurriónRogelio González
Cast
Josh Hutcherson
Other
Jamie Kerr
受賞
Cannes Gold (2025)

▎タグ

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