朝日放送テレビ|M-1グランプリ2023×日食なつこ「ログマロープ」|2024|日本
もう1秒だって今の自分で居たくない / 朝日放送テレビ「M-1グランプリ2023×日食なつこ ログマロープ」
4分間。たったそれだけの時間に、人生のすべてを賭けている人たちがいるクマ。M-1グランプリ2023のプロモーション映像に選ばれたのは、日食なつこの「ログマロープ」。半年間曲が書けなくなり、地獄のような景色を見た末に生み出されたという楽曲と、もがき苦しみながらも笑いの研鑽を積み重ねる漫才師たちの姿が、恐ろしいほど重なるクマ。
▎背景・課題
M-1グランプリは毎年恒例となった4分間のオリジナルプロモーションビデオを制作しているクマ。2023年は過去最多の8,540組がエントリーし、決勝に向けてどの組も必死にネタを磨き続けていた。番組制作者たちは「もがき苦しみながらも自分が信じる笑いの研鑽を積み重ね、作り上げたネタで戦う漫才師の姿を投影し、少しでも背中を押すことができるような楽曲を」と探していたクマ。そして辿り着いたのが、日食なつこの「ログマロープ」。2017年にリリースされた楽曲だけど、M-1という舞台に届く日が来るとは誰も予想していなかったはずクマ。
▎ねらい・インサイト
日食なつこ本人は「人生で二番目に地獄めいた環境下で暮らしていた頃それでも音楽にしがみつくべく足掻いて書いた」とコメントしているクマ。半年もの間曲が書けなくなり、それでも諦めずに生み出したこの曲には「もう1秒だって今の自分で居たくないんだ」「始めることも終わらすことも出来る」「不可能が牙を剥く 無事でなどいたくない」という鬼気迫る歌詞が並ぶ。まさに、4分間のネタに全てを懸けるM-1戦士たちと同じ熱をたぎらせて生まれた曲クマ。日食なつこは「お笑いも歌唱も、目の前の人間を己の技術と感性で揺さぶることができるか否かの挑戦であるという点では本質的に極めて似通ったところで隣り合っている」とも語っていて、この選曲の必然性を感じるクマ。
▎アイデア
映像は4分間。M-1のネタ時間と完全に同じ尺で構成されているクマ。出演しているのは、ウエストランド、男性ブランコ、ロングコートダディ、さや香、モグライダー、真空ジェシカ、シシガシラ、令和ロマンなど、M-1に挑む漫才師たちの素顔と覚悟。ネタを作り、練習し、笑いの瞬間を待つ彼らのリアルな姿が、日食なつこのピアノと歌声に乗せて描かれていくクマ。「断崖絶壁に追い詰められてなお、逆転の可能性を見ている。背水の陣に立たされてなお、口元には笑みが浮かぶ。そんなふうに生まれてしまった生き物たちのテーマとして」と日食なつこが語ったように、映像は徹底してM-1戦士たちの覚悟と情熱を映し出しているクマ。
▎展開・成果
映像は2023年12月19日にM-1グランプリ公式YouTubeでプレミア公開され、SNSで大きな反響を呼んだクマ。「日食なつこ」「ログマロープ」「M-1グランプリ2023」がいずれもTwitterトレンド入りし、視聴者からは称賛のコメントが相次いだ。その後、2024年の64th ACC TOKYO CREATIVITY AWARDSのフィルム部門・Bカテゴリー(Online Film)でACCゴールドを受賞。広告主は朝日放送テレビ、広告会社は電通、制作会社はThinkという体制での受賞となったクマ。
▎余韻
クマはこの映像を観て、広告という仕事の本質を思い出したクマ。誰かの背中を押すこと。それだけのために、これだけの熱量を込められるかどうか。日食なつこが地獄を見ながら生み出した曲と、M-1戦士たちが4分間に賭ける覚悟が、こんなにも美しく重なり合うなんて。選曲した人も、映像を作った人も、きっと同じ熱をたぎらせていたんだと思うクマ。「奮わせてください。観客を。ライバルを。何より、己の心そのものを。」という日食なつこの言葉が、クマの胸にも刺さったクマ。
▎クレジット
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