POLYCAM X UNESCO|BACKUP UKRAINE|2022|ウクライナ

スマホひとつで、国の記憶を爆撃から守る / Polycam X UNESCO「BACKUP UKRAINE」

2022年2月、ロシアがウクライナに侵攻したとき、爆撃で失われていくのは人の命だけじゃなかったクマ。何百年も街を見守ってきた彫刻も、教会も、記念碑も、その国のアイデンティティそのものが、この瞬間にも消えていく。そのとき、広告業界にいるクリエイターたちが考えたのは「自分たちに何ができるか」だったクマ。そして彼らが出した答えは、誰もが持っているスマホを、文化を守る武器に変えることだったクマ。

背景・課題

Blue Shield(文化財保護のための国際組織で「文化のための赤十字」と呼ばれる)によれば、国の文化遺産を破壊することは、その国のアイデンティティを消し去る最も速い方法だとされているクマ。ロシアはウクライナの主権と独自の国家アイデンティティを否定していたから、文化財の破壊は戦略の一部でもあったクマ。どれだけ土嚢で覆っても、どれだけ保護カバーをかけても、戦時下のウクライナの文化遺産は破壊の危機に晒され続けていた。従来の保存方法では限界があり、何か革新的な解決策が必要だったクマ。Virtue Worldwide のクリエイティブディレクター Tao Thomsen は「プーチンがウクライナの歴史の物質的基盤を消し去ろうとしていることへの純粋な恐怖から、このアイデアが生まれた」と語っているクマ。

ねらい・インサイト

物理的に守れないなら、デジタルで守ればいい。爆弾が届かない場所——クラウドの中に、文化遺産のバックアップを作ればいい。そのインサイトはシンプルだったけど、実行には「誰もが参加できる」という民主化が必要だったクマ。専門家だけでは間に合わない。だから、UNESCOは史上初めて、すべての市民に高精細3Dモデルを作る力を与えたクマ。必要なのはスマホだけ。Polycam という3Dスキャンアプリをカスタマイズして、ウクライナ国内では無料で使えるようにし、誰でも数分で文化財をスキャンしてクラウドに保存できる仕組みを作ったクマ。Virtue のチームは2022年4月初旬から動き始め、わずか2週間でコンセプトから実装・公開までやり遂げたという、信じられないスピード感だったクマ。

アイデア

スマホのカメラとGPSを使って、ウクライナ国内の誰もが、どんな場所でもどんな記念碑でも、数分でキャプチャできるようにしたクマ。そのデータは3Dアーカイブとしてクラウドに永久保存され、もし破壊されても、細部まで忠実に再建できるブループリントになるクマ。Blue Shield の保存専門家が関わって、美術館レベルの品質基準を満たすようアプリを最適化し、Polycam もプラットフォームを戦時下の特殊な条件に合わせて再プログラムしたクマ。さらに、博物館が所蔵品の正確な位置情報をマスキングできるプライバシー機能も実装して、略奪や標的型空爆から守る配慮もしたクマ。ウクライナのメディアを通じて呼びかけ、キエフやオデッサの街にいる人々がすぐにボランティアとして動き始めたクマ。

展開・成果

ウクライナ国内で5万以上のダウンロードと3.5万以上のキャプチャが行われ、世界最大級の美術館やコレクションをも上回る量の彫刻がバックアップされたクマ。150以上の記事、1,000以上のシェア、13.5万回の動画視聴を通じて、ウクライナの全市民に情報が届き、誰もが自国の文化遺産の守護者になったクマ。6つのNGOが支援を表明し、7つの国際企業が機材・資金・人的支援を提供。破壊に備えて、脅威にさらされている彫像の3Dプリントレプリカまで作る動きも出たクマ。UNESCOのナショナルコミッショナーは公共放送で「隣国も今すぐスキャンを始めるべき」と呼びかけるまでに広がったクマ。そして2022年カンヌライオンズで Digital Craft Lions Grand Prix を受賞。661エントリーの中から最高賞に選ばれ、審査委員長は「すべてのウクライナ市民を文化遺産の守護者に変えるプロジェクト。文化は人々のアイデンティティであり、破壊されてはならない」と評したクマ。

余韻

戦争で失われるのは命だけじゃない。その国の「誇り」や「歴史」や「魂」も一緒に消えていくクマ。でも、このプロジェクトは教えてくれたクマ——テクノロジーと人々の意志があれば、記憶は守れる。たとえ建物が瓦礫になっても、データは残る。たとえ彫像が砕かれても、3Dモデルは残る。そしていつか、再建できるクマ。クマが何より震えたのは、このプロジェクトが「広告キャンペーン」として生まれたことクマ。クリエイターたちが「自分たちに何ができるか」を真剣に問い、2週間でアイデアを世界に送り出した。賞のためじゃなく、ウクライナのために。でも結果的に、その真摯な姿勢が世界中の心を動かし、カンヌで最高賞を獲ったクマ。広告の力を、こういう形で使える人たちがいることが、クマは本当に誇らしいクマ。

▎クレジット

広告主
POLYCAM X UNESCO
代理店
Virtue Worldwide New York
制作
VICE Studio New York
CD
Tao Thomsen
ECD
Morten Grubak (Global ECD Innovation)
AD
Christine SmithFrancois Pablo Andrivet
Other
Morten GrubakChris Garbutt
PRESIDENT
Chris Garbutt
受賞
Cannes Grand Prix (2022)

▎タグ

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