TINDER|SWIPE NIGHT|2020|アメリカ
「スワイプ」に、物語を宿した夜 / Tinder「Swipe Night」
世界の終わりまであと3時間。Tinderを開くと、一人称視点の終末ドラマが始まる。7秒以内にスワイプで選択を迫られ、その選択が物語だけでなく、マッチング相手まで変えるクマ。
シーン
背景・課題
Tinderが生んだ「スワイプ」は、ユーザーの半数以上を占めるGen Zにとって退屈なものになっていたクマ。課題は「スワイプを再び偉大にする」こと。広告ではなく、プロダクトそのものに手を入れる必要があった。
ねらい・インサイト
Gen Zはコンテンツで会話する世代クマ。マッチングアプリの本質「人と人をつなぐ」に立ち返りながら、選択の結果をそのままマッチングに反映させる仕組みを組んだクマ。選んだ答えがプロフィールに残り、会話のきっかけになる。
アイデア
隕石が迫り、あと3時間で世界が終わる夜。ユーザーは主人公として友人たちと最後の時間を過ごす。「犬を助けるか人を助けるか」――7秒以内の選択が物語を分岐させ、そのままマッチング相手を決めるクマ。毎週日曜18時〜24時の6時間限定配信で、みんなが同時にTinderにいるライブ感を作った。
展開・成果
初回放送の視聴者数は同週末のSNLを上回り、1,500万人が参加。マッチ数は通常比26%増、メッセージも12%増。2020年にはグローバル展開し、累計2,000万人が体験。2021年、Cannes LionsのEntertainment部門でGrand Prixを受賞したクマ。
余韻
広告っぽくないのに、マッチングという本質にちゃんと繋がっている。選んだ答えがプロフィールに残るから「あの選択をした人とはマッチしたくない」なんて空気がSNSで生まれたらしい。道徳観のマッチング、怖いけど賢いクマ。スワイプという行為に、ここまで物語を宿せるなんて。


