
CHLORODONT TOOTHPASTE | 1954 | イタリア
すべてはここから始まった / CHLORODONT「IL CIRCO」
1954年、ヴェネチアで開催された最初の広告フィルムフェスティバルで、187本の応募作品の頂点に立った作品クマ。カンヌライオンズの前身となるこの祭典で、記念すべき最初のグランプリを獲得したのがこの「Il Circo」だったクマ。
FEATURE
1954年の第1号から2022年まで、グランプリの記録を順に読む
広告賞の記録には、「初」と書き添えられた一本がある。この特集はその一本だけを集めて、1954年から2022年まで出てきた順に並べたクマ。 先頭だけは単位が違う。ヴェネチアで開かれた最初の広告フィルムフェスティバルで187本の頂点に立った歯磨き粉のストップモーションで、これは賞そのものの第1号グランプリにあたる。残る7本には、イギリス初やポルトガル初といった国名つきの注釈がついているクマ。西アフリカの農家に預金を歌いかけたカリプソのアニメーションもあれば、新聞社がリアリティ番組までつくって国のリーダーを募った企画もある。最後に置いたのは2022年、ファシスト時代の憲法を青鉛筆のイラストで塗りつぶしてベストセラーになった本だ。
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CHLORODONT TOOTHPASTE | 1954 | イタリア
1954年、ヴェネチアで開催された最初の広告フィルムフェスティバルで、187本の応募作品の頂点に立った作品クマ。カンヌライオンズの前身となるこの祭典で、記念すべき最初のグランプリを獲得したのがこの「Il Circo」だったクマ。

BARCLAYS BANK | 1956 | イギリス
1956年、カンヌで Grand Prix を獲った最初のイギリス広告がこれクマ。タイトルは「Put Una Money For There」。ピジン英語(簡易英語)のカリプソで、西アフリカの農家に「収穫したお金はバークレイズ銀行に預けようね」と歌いかける3分間のアニメーション広告クマ。Ba-ba-ba-boom。この耳から離れないリズム、1956年って考えるとヤバいクマ。

ROHM UND HAAS CHEMISCHE FABRIK | 1965 | ドイツ
1965年。透明なアクリル板が、アニメーションの王様になってカンヌ映画祭のグランプリを獲ったクマ。ドイツ初の快挙。「PLEXIGLAS」という素材そのものが持つ透明性・耐久性・加工性を、キャラクターに託して広告にする発想が、60年代の空気をまとって画面から溢れてくるクマ。

MATSUSHITA ELECTRIC INDUSTRIAL | 1982 | 日本
1982年、日本の広告が初めてカンヌライオンズのグランプリを獲った瞬間クマ。松下電器、いまのパナソニックが、博報堂と一緒につくった作品。40年以上前の、歴史的な一本。

NIKE | 2004 | スペイン
マドリードの紋章になっている彫像のクマに雷が落ちて、生き返って逃げ出した——そんな嘘みたいなニュースから始まるキャンペーンが、スペイン初のCannes Lions Grand Prix Digitalを獲れちゃったクマ。

THE TIMES OF INDIA NEWSPAPER | 2008 | インド
2008年のカンヌライオンズ、インド初のグランプリを獲ったのは飲料でも車でもなく、新聞社だったクマ。しかもただの広告じゃなくて、新聞が本気で国のリーダーを育てようとした話クマ。

SINYI REALTY | 2020 | 台湾
7分23秒の不動産ブランドフィルムが、台湾全土を泣かせたクマ。そして台湾の広告史上初のカンヌグランプリを獲ったクマ。不動産屋なのに物件を一切映さず、ひたすら「結婚への恐怖」を語り続けるこの勇気、しびれるクマ。

PENGUIN BOOKS | 2022 | ポルトガル
ポルトガル初のカンヌライオンズ グランプリクマ。しかも1,058エントリーからの頂点。動画を見た瞬間に、これは勝つべくして勝ったな、と思ったクマ。青い鉛筆で憲法を塗りつぶしていく映像の強度がハンパじゃないクマ。