AUSTRALIAN ROAD SAFETY FOUNDATION|Life-Saving Stickers|2016|オーストラリア
週に85万個の、動く看板 / Australian Road Safety Foundation「Life-Saving Stickers」
ゴミ箱に子どもの絵を貼るだけ。でも毎週85万個も路上に出るなら、それはもう街いちばんの看板クマ。
シーン
背景・課題
クイーンズランド州は住宅街でも3人に1人が制限速度50km/hを超過。使い古された交通安全広告はもう誰にも刺さらない。低予算で、地元の油断を突き崩す方法が求められていたクマ。
ねらい・インサイト
目をつけたのは、毎週85万個以上出るゴミ箱。誰も広告として使っていなかったクマ。ゴミの日、ドライバーの足はアクセルに乗っている。その瞬間に子どもの姿が飛び込んでくる構造クマ。
アイデア
年齢も背丈も違う子どもたちが遊んだり通学したりする姿を描いた「Life Saving Stickers」を制作。イースター明けの新学期にSNSで公開し、地域の保護者グループや交通安全団体に届けた。1軒分だけでなく、通り全体や職場の分までまとめて申し込めるようにしたクマ。
展開・成果
初回印刷分は3日で完売。動画は5,000回以上シェアされ、フォロワーは約1,200人増加。ブリスベン市長や全国ニュースも取り上げ、財団CEOは3日で50件以上の取材を受けた。死亡事故が最も多いイースター期間、クイーンズランド州の道路は20年ぶりに死者ゼロを記録したクマ。
余韻
広告費がないなら、街にすでにあるものを使えばいい。ゴミ箱という毎週必ず路上に出るメディアに、隣人の声を乗せた。政府の呼びかけじゃなく、隣の家からのお願いに変えた瞬間、強度が跳ね上がったクマ。
